小学生のとき、「N」という男友達がいた。
知り合ったのは4年生の頃なのだが、
Nは人一倍発育が早くて、
6年生のある日、突然、「ジャングル」というニックネームで呼ばれるようになった。
(本人はまんざらでもない様子だった。)
ところが、
程なくして、
もう一人、
級友がボーボーになったという。
困った…
「ジャングル」は使用済みだ。
そこで、ぼくらは話し合って、
彼に、
「アマゾン」
というニックネームをつけることにした。
(もちろん本人の了承は得た。)
さらに、念には念を入れ、
「熱帯雨林」「密林」「樹海」
というニックネームも準備。
必要に応じて、順次、使用していくことを仲間内で決めた。
(結局、どれも使うことがないまま、ぼくらは卒業を迎えることとなる。)
一番おもしろかったのは、後日、「ジャングル」ことNが、
「俺も『アマゾン』の方がいい」
と言い出したことだ。
(即、却下。)
理由は忘れてしまったが、ぼくは釣り人なので、その感覚が何となく分かる。
「アマゾン」には、
ただモジャモジャしているだけではなく、
豊かなイメージがある。
ちなみに、二人とも(「ジャングル」も「アマゾン」も)釣りはしていなかったと思う。
ものすご〜く格好よくて、大好きなのに、、
それしか思い浮かばないというルアー。
ズイール『アマゾンアンカニーチャップ』
でかい…さすが「アマゾン」だ。
かなり投げた。
意外と器用に動くので、ポッパー的な使い方がいい。
ダーターとしては、(ゆらゆら動くなぁ)程度の印象しかない。
釣れなくはないのだが、決して、釣れるルアーではない。
しかし、その要因は、アクションだけではなく、ぼく自身にもある。
とにもかくにも、
「アマゾン」という単語を見たり聞いたりすると、
小学校時代のことしか思い浮かばなくなるのである。
釣りに関わる思考、直感、が完全に停止してしまうのだ。
これでは釣れるものも釣れない。。
ズイールは、特に、「アマゾン」が好きなようで、、
参る⤵︎
釣れ釣れ度■■□□□
ロスト度■□□□□
レア度■■■□□
「小さい頃、釣ったザリガニをそのまま食べたら強烈に不味くて、それ以来、どんなに高級なエビを食べても同じ味がするようになった…のと似ている」度■■■□□