’96年だか’97年だかのデビュー以来、
大小のリニューアルを繰り返しながら、
細〜く長く愛されてきた
スミス『ディプシードゥ』
…の“2”。
当然“1”や“3”もあって、
「ボディサイズを同じくしながら潜行深度(リップの形状)が異なる」
という、スミスらしいシステム化されたクランクベイトである。
スミスなので間違いないし、
スミスらしい独特のカラーラインアップも、ぼくは好き。
※「青筋」と呼ばれるこのカラーは、いつでもどこでも、だいたい大丈夫なのだ。
1998年の「第12回 Basser Allstar Classic」。
この大会を制した吉田幸ニ氏のウイニングルアーとなったことで、
一時、霞界隈で盛り上がった。
※ちなみに、ウイニングルアーは『ディプシードゥ』の“3”であった。
年が明けて、第12回大会を特集した『Basser』誌を購入しようと書店を訪れたぼくは、店頭で卒倒してしまう。
表紙が、氏の顔のドアップだったのだ。
お世辞にも清潔感があるとは言えない中年男性の顔をドアップに…
それも表紙にするとは…
どう考えても、
“デザイナー、編集者、に悪意がある”
としか思えなかった。
その時の衝撃は、今でも、鮮明に覚えている。
なにしろ、AVを借りるよりも恥ずかしかったのだから。
※吉田幸ニ氏のことは、決して、嫌いではない。むしろ、霞育ちのぼくは、氏の考え方や釣法に多少なりとも影響を受けてきた。
買っているところや読んでいるところを友人(特に女子)に見られたら、
“人生終わる”
とまで思った。
まさしく、
“バス釣り=モテない”
の象徴であった。
閑話休題
“静か系のクランク”みたいに評されるけれど、
個人的にそんな印象は全然なくて、、
けっこう派手に「うねうねうねうね〜」と泳ぐ。
まっ、ボディサイズは食べごろだし、サウンドもおとなしめだし、圧は強くない。
堅いわけだ。
ウエイト/8.0g
ボディ長/55mm
最大潜行深度/2.5m
価格/1,600円+税
“ありすぎる”くらいに、現代のクランクベイトを含めても、抜きん出た安定感。
(ここだけがちょっと不満)
レスポンスにも優れる。
“2”は、陸っぱりで水深1.5m程度のエリアを引いてくるのにちょうどよかった。
改めて見ると、シンプルなデザインが大人っぽくてオシャレ。
ということで、昔すんごいよく釣れたシリーズ。
中古屋さんなんかで、多分、300円くらいで買えるんじゃないかなぁ。
スミス『ディプシードゥ 2』
今だってきっとよく釣れるでしょ。
釣れ釣れ度■■■■□
ロスト度■■■□□
レア度■■□□□
「アイウォンチュー、アイニードゥ」度■■■■□