前回の『バンディット 100』もそうだけど、
キャッチーな見ためから、
けっこういろんなメーカーが塗っているリャンメン待ち(ミステイク風?ミスマッチ?カラー)ルアー。
※これで、左右このカラーの組み合わせで、一つ。
釣果については全くいい話を聞かないものの、
人がよく釣れるので
日本でも、いくつかのメーカーから、いろんなタイプの、リャンメン待ちルアーがリリースされている。
ところが過去には、
本気でバスを釣るために
左右色違いに塗られたルアーが存在していた。
ビル・ルイス『ラトルトラップ』
リャンメン待ちルアーといえば、ぼくはまず、これを思い浮かべる。
我が心の師匠Dab氏も、
高著『B級ルアー列伝 参』(Dab,2020,つり人社)の中で取り上げていて…
なんでも、左右非対称カラーの『ラトルトラップ』は、
「HYPOCRITE(ヒポクリト)」
という商品名のようだ。
※ hypocrite = 偽善者、猫かぶり
そして、
“メーカー純正のカラーチューン”
“ユーザーが自由にカラーを選択できるオーダー制”
なんですと。
確かに個人オーダーも受け付けてはいただろう。
ただ、、幼少期のぼくのスポンサーである大叔父は、この左右非対称カラーの『ラトルトラップ』を普通に釣具屋で購入している。
そしてその釣具屋が、なにしろ“お大尽釣具”のサンスイなのだから、、
当時のサンスイクラスの釣具屋ともなると、ビル・ルイス社にカラーオーダーをかけていたとしても、なんら不思議ではない。
多分、そういうことだろう。
ボックスから取り出した大叔父が、
「こっち(側)の色はいいんだけど、こっち(側)の色が気に食わないんだよね…」
と言っていたのを覚えている。
とにもかくにも、
やっぱり左右色違いの効果はなかったみたいなんだけど、、
その役満ボディで、無数のバスを虜にしてきた『ラトルトラップ』。
これまでに出逢った全てのルアーの中でも、“魚を釣る道具”という位置づけでは、五指に入るほど。
ぼくにとって『ラトルトラップ』を投げること…これ即ちリーチなのである。
あとはもう、その日は手を変えず、『ラトルトラップ』と心中するんです。
※バスカラーはバスカラーでも、微妙な違いでいくつか存在していると、オーダーミスが怖い。
まっ、最近では、
ハイシーズンの雨以外、
リーチしたばっかりにロン牌…否、バスが引っ込んじゃってアガれない…ってケースが…
(それでも、時季と時間帯さえ間違えなければ、利根川水系だったら100%釣る自信はある!)
ただただ格好いい、1970年代後半から80年代のルアー。
※六つあるわけではなく、所有しているのは三つ。左右(のカラー)がくっ付いて一つになる。
当時の価格で1,000円前後。
現在、
“普通の”『ラトルトラップ』の相場が数百円であるのに対し、
“左右非対称カラーの”『ラトルトラップ』—ヒポクリト—の相場は、多分、1,500〜3,000円
である。
釣れ釣れ度■■■■□
ロスト度■■■■□
レア度■■■■■
「裏ドラがのる可能性あり」度■■■□□