メーカー・モデル名不明/スポットタイプ(香港バイブ)

なんでこんなの持ってるんだシリーズ その47

 

 

〈鳥が好きな方には当たり前の話かもしれない〉

 

 

みなさんは、カモメを持ったことありますか?

 

 

ぼくは、あります。

 

 

船べりに佇んでいたので、

 

気づかれないように近づいて、

 

後ろから「さっ!」とやったら、、持てた。

 

 

で、びっくりしたのが、ボリュームに対するその軽さ。

 

 

“軽く頭が混乱するくらい”軽いのだ。

 

 

「そりゃ、飛べるだろうな…!」っていう。

 

 

後にも先にも、あんなに密度の小さいものを持ったことがない。

 

 

(ぜひみなさんにも、一度、持っていただきたい)

 

 

 

これが今回のルアーの話につながる。

 

 

出ました…「HONG KONG」。

 

 

 

軽いのだ。

 

 

これほど軽いバイブレーションプラグをぼくは他に知らない。

 

 

ボディ長/75mm

 

に対して、

 

ウエイト/6.0g。

 

 

 

ぷかぷかと、横になって浮かんでいるだけ。

 

 

それ以外、何も起こらない。

 

 

アングラーがあらゆるテクニックを駆使しようとも、ただぷかぷかと浮かんでいる。

 

 

 

ショックのあまりもう二度とバス釣りをやらなくなるやれなくなるレベルだ

 

 

 

ルアーの形(バイブレーションプラグの形)はしているものの、

 

ひょっとしたら、

 

これはルアーではないのかもしれない。

 

 

この“ルアーに似た何か”を試投したとき、

 

一緒だった友人が、

 

「おっ! 死んだ魚をイメージしてるんだね!」

 

と。。

 

 

(友人はこのときが初めてのバス釣りであった)

 

 

「いや…違う…死んだ魚は喰わない」

 

 

「このままでは友人がバス釣りをやらなくなってしまう」

 

 

そこで、ぼくはどうしたか…

 

 

こうした(↓)。

 

 

ここまで大きなフックを奢ることで、やっと、ボディが立った。

 

 

(気もち悪いな…)

 

 

「ルアーに似た何か」が、「ルアーなんじゃないかな」と思われる程度にはなっただろう。

 

 

しかし、それも、着水後の見ためだけだ。。

 

 

ひどく斜めになったまま、突然ビリビリ震え出したかと思うと、次の瞬間「無」になってダラ〜。

 

 

そして、ときどき後ろ向きに進む

 

 

(“泳ぎ”としてはこれが一番まともかもしれないが…とんでもなく気もち悪い)

 

 

’80年代から’90年代の初めにかけて、世界中に蔓延した「HONG KONG」ルアー。

 

 

手にしたら最後、

 

アングラーは、バスフィッシングに対する夢や情熱、魂を吸い取られてしまい、

 

ただ虚な目で街を彷徨うことになる。

 

 

豊富な資金力を生かし、有名どころのルアーを安価でコピー、リリース、してきた庶民の味方「香港グループ」。

 

 

しかし「香港グループ」の真の姿は、、

 

こういう遊び方もできる、素晴らしいルアーである。

 

 

地下研究施設で開発したルアー型兵器により、全アングラーゾンビ化を目指す軍事企業であったのだ。

 

 

 

釣れ釣れ度□□□□□

ロスト度■■□□□

レア度■■■■□

「バイオハザード」度■■□□□

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