休み休みではあったものの、アムコ『173-U』の中に入っていたルアー、全てを上げることができた。
残すは…
右下に見える、多分、リールのみである。
“多分”というのは、どんなリールだったか、皆目検討がつかないから。
否、そもそも、ビニール袋とケースだけで、中身(リール)は入っていないのかもしれない。
確かめてみよう。。
うむ、重い。
どうやら中身は入っている。
まずはジッパー付きのビニール袋。
「マミヤ・オーピー」のものなので、1993〜2000年の間にぼくはこのリールに触っているのだろう。
しかしビニール袋か…
けっこうがっちり包んじゃってるから、
湿気を、吸うだけ吸って、逃すことができなかったんじゃないかなぁ…
もうこの時点で嫌な予感しかしない。
それでは中のケースを取り出してみよう。
むっ…臭い…
ムアッとする…
ケースを持ち上げると、「パラパラパラ…」と、何かが止めどなく落ちてくる。
粗挽きコショウまたは粉々のカブトムシみたいなつぶつぶだ。
想像した通り、やっぱり「アブ」である。
このタイプのケースは、’70年代の前半を中心に付属されていたものだろうか。
粗挽きコショウ(または粉々のカブトムシ)は、残念ながら、ケースの中から溢れ出てきているようである…。
それでは、、ご開帳。
…
…んっ?
…んんっ??
(グロ注意)
アブ『5001C』
正確には、腐ったアブ『5001C』
である。
(フットNo.730801)
1973年製
限りなくオリジナルの状態を保ち、めちゃくちゃ格好いいのに…
こんなに朽ちてしまって…
一段と格好よくなったではないか!
(いや、、さすがにちょっとは落ち込むな。。泣)
それにしてもこの真っ白いものは…
塩の結晶なのだろうか?
少なくともぼくは、このリールを塩水で使ったことはない。
ちょっとだけ舐めてみよう。
うむ…
特に味はしないような…
もう少し舐めてみよう。
やはり塩っぱくはない。
どちらかというと、、生臭い。
さらに舐め続けると、ピリピリと、心地よい刺激が舌先をくすぐってくる。
その後、汚水のようなまろやかな芳香が鼻を抜けていった。
ぼくは金属の専門知識をもたないが、間違いない。
これは塩ではない。
毒の類いだろう。
この『5001C』、使えるようにしたいなぁ。
しかし、ここまで腐食したリールは、死あるのみか…
(復活できるかどうか、チャレンジしてみようと思う)
釣れ釣れ度ー
ロスト度ー
レア度■■■□□
「旨塩(うましお)味」度□□□□□