「栄光のたらい回し」OLYMPIC/No.71

【資料】

 

 

いろいろと朽ちている。

 

 

樹脂パーツも風邪をひいていることだろう。

 

 

使った瞬間、粉々になりそうで怖い。笑

 

 

だから、普段は、そうっと仕舞っている。

 

 

1950年代のリールとも言われているが、

社名を植野精工からオリムピックへ変えた頃、

つまり、1960年代前半に造られたものであると睨んでいる。

 

 

米国輸出向けモデルだが、いくらかは国内でも流通したのではないだろうか。

 

 

一度、全然知らない人が、見せてくれ、売ってくれ、というので、丁重にお断りした。

 

 

このリールは、身内で、その居場所を転々としてきたのだ。

 

 

大叔父→祖父→従叔父→ぼく→大叔父→ぼく

といった具合である。

 

 

それなのに、

誰も使わなかった(正確には「使い物にならなかった」)

という奇跡のリール

 

 

「for FRESH WATER FISHING」と刻まれたサイドカップには、到底“淡水魚”とは思えない珍妙な魚が。

 

 

多分、、

 

当時の開発陣の中には、バスを知る者が誰もいなかった

 

そこで、

チヌをモデルに、

想像で「ジャンピング バス」を描いた。

 

 

…逆にオシャレだ。

 

 

 

釣れ釣れ度ー

ロスト度ー

レア度■■■■■

「ジャンピング チヌ」度■■■■□

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