“鮎川ルアー”といえば、
「チビリコ事件」だ。笑
20年ほど前、
私は、とあるルアーのお腹に記されたイニシャル「n.A」の謎を追い求め、
方々の釣具店へ足を延ばしていた。
(といっても、買い物のついでに、「チビリコクランクあるかな〜♪」と、何となく店内を見回していただけ。)
ほどなくして、「n.A」は、意外な場所から姿を現すこととなる。
ごく身近な、地元の、行きつけのルアーショップだった。
「これと同じじゃない?」
と言われ、
店主から手渡されたのが今回のミノーだ。
もちろん店主は、このルアーの素性(「チビリコ」ではないこと)をよく知っていたのだろう。
しかし、
「n.A」の謎を解き、
それが伝説の“鮎川ルアー”であることをぼくに教示してくれたのは、
他でもない、あの「武田信玄」だったのだ。
「パルスミノー」風に仕上げられた『エッグベリーミノー』
とでも言うべきか、
「エッグベリー」に近いシェイプの『パルスミノー』
とでも言うべきか。。
背部・腹部は張り出し、
腹面はフロントからリアにかけて全てフラット。
武田さん曰く、
「このタイプは珍しい」と。
もちろん、ぼくは即購入。
確か、2,000円位だった。
曲線美のなかにエッジを立てた独特のスタイリングは、どこか背徳感を漂わせる。
そこに、“妥協のない妥協で”「バスカラー(?)」をクロージング。
…ゾクゾクするほど格好いい。
箔と、コーティングと、真鍮のワイヤーが絡み合う部分を“肴”に、一晩中、呑んでいられる。
(ぼくは下戸だから、ペプシコーラを。)
昔の重鎮ビルダーは、そのときの気分や感覚でイレギュラーなものをじゃんじゃん作り、世に送り出していた。
—それはそれで、素晴らしいことである。
果たして、これも、その内の一つなのだろうか。
詳しい方に教えていただきたい。
ちなみに、投げたことはない。
とてもじゃないけれど、
もったいなくて。。
釣れ釣れ度ー
ロスト度ー
レア度■■■■■
「事件は会議室で起きてるんじゃない!釣具屋で起きてるんだ!」度■■■■□