最近手に入れたルアー。
正確には、
“友人が中古で購入したものをそのままぼくにくれた”
のだ。
1,000円ちょっとだったらしい。
そのときに二人で、
「これはおもしろそうだ!」
「でも…これ…何なんだろう?」
などと盛り上がったものだから、
ネットで調べる前に
—このルアーが一体何ものなのか—
予想してみよう
と。
裸の状態だったので。
それでは、まずは、全体的な見ためから。
手彫りで型を起こしたと思われる、フルサイズのクランクベイト(ライブリー)である。
彫りの雰囲気は…
『風神ペンシル』に似ているな。笑
カラーリングは、
凝っているが、
マシマシでまとまりに欠く。
塗った人間、GOサインを出した人間、に美的センスはないようだ。
また、
単に技術が不足しているのか、設備・道具にお金を掛けていないのか、
非常に荒削りな塗装である。
(万が一この個体がテストモデルであるならば、問題はない)
目もチープだし、どうも、中華またはアジアンルアー臭い。
細部も見ていこう。
リップには、「BLIZZARD」の文字と、ロゴが大きく入っている。
尻びれには「CRIMSON」、
ボディにも筆記体様で「Crimson」、
バック後端には「Hayate」、
と入っている。
なんだかなぁ。。
塗りだけではなくネームまでもマシマシ…
ゼンブマシマシである。
開発に携わった人間は、とても暑苦しい…否、熱い性格をしていることが分かる。
それはさておき、、
—このルアーが一体何ものなのか—
予想しなくては。。
たいていの場合、リップにはメーカー(ブランド)名が入る。
ルアーは“そう決まっている”のだ。
ということで、ここは、すんなりいった。
残るは「CRIMSON」と「Hayate」。
熱いディスカッションを繰り広げた結果、、
「CRIMSON」はシリーズ(ライン)名だろう、と。
そうなると、つまり、「Hayate」がルアー名となるわけだ。
我々の読みは、
同じような金属の尻びれを奢った「CRIMSON」というシリーズがあって、
その中に、
この「Hayate」や、ロングボディの「Kakeru」、スイッシャーの「Takeru」、ダウンサイジングモデルの「Haruka」、、
みたいなルアーがラインアップされているんじゃないか、と。
まとめてみよう。
このルアーはズバリ、
「ブリザード」というメーカーの
「クリムゾン」シリーズの
「ハヤテ」である。
そしてここんちのボスは、熱い。
(↑予想ですよ!予想!)
それではネットで調べてみよう。
すぐに素性が明らかになるはずだ。
…
…
どうやらこれ…
滋賀の「クリムゾン・ワールドワイド」というメーカーの製品らしい。
中華またはアジアンルアーじゃないじゃん…
(まっ、MADE IN CHINA ではあろう)
この時点で、メーカー名もシリーズ名もハズレてしまった。
そうなると、「BLIZZARD」、そして「Hayate」とは、何なのか?
実はここでネット検索は頓挫してしまう。
「BLIZZARD」もしくは「Hayate」なる製品が、全く出てこないのだ。
それどころか、今回上げているものと同じルアーっぽい画像すら出てこない。
ただ、明らかになったこともあって、、
虎若 颯(はやて)氏という人物が「クリムゾン・ワールドワイド」のボス兼デザイナーである、ということ。
この「Hayate」だったかー
どうやら、氏は、ぐいぐいくるタイプのようだ。
HPからも、虎若 颯氏が“熱い人物”であることが、いやが応でも伝わってくる。
やっぱり。。
でも、なんというか、“執拗”なんだよな…
情報量が、マシマシどころかチョモランマ。
結果、何を伝えたいのかが分からない。
(否、「全部伝えたい!」というのは分かる。分かるんだけど、、)
氏はおそらく、勉強熱心であり、直向き。
知識も豊富に違いない。
しかし、非常に“若い”。
(好意的に!クリムゾン・ワールドワイドのHPって、「大学を“出たて”のけっこうちゃんと勉強している人」が書いたような、散漫な文章の羅列なのだ)
どうなのだろう。
若ければ、ゼンブマシマシでも、たとえチョモランマであったとしても、食することはできるだろう。。
ちなみに、現在HPが稼働している気配はない。
クリムゾン・ワールドワイドは存続しているのだろうか?
ウエイト/65.0g
ボディ長/116mm
価格/不明(めっちゃ高そう)
さて、使用感についても簡単に記しておきたい。
このルアー、なかなかどうして…
ゆっくりうねうねさせたら、
「そりゃ釣れるだろうな」
と。
主戦場は水面及び水面直下。
ただ巻きではなく、ずっとロッドでちょんちょん、ぐいっぐいっ、とやり続けたほうがちゃんと泳ぐ。
トルクフルだが、圧が強すぎないのがいい。
さらに、ボディの振れからワンテンポ遅れて、尻びれ様の金属パーツがはためく。
それによって、他にはない複雑な水ヨレが発生するのだ。
ちなみに、中間スピード以上ではよさを感じない。
泳ぎが破綻することも間々あるし、尻びれもじゃま。
で、結局このルアー…
何て名前なの?
(散漫な文章の羅列にて失礼します)
釣れ釣れ度ー
ロスト度■■□□□
レア度?
「二郎インスパイア」度■■■■■