バスバブルの随分前から、真面目に、おもしろいハンドメイドルアーを精力的にリリースしていたようなのだが…
発泡樹脂素材の量産品は、
すこぶる人気がなく、
かつ定価も高かった。
結果、福袋要員のエースとして一時代を築くこととなったヘミング。
(行きつけの釣具店で、の話)
だいたい、量産化する必要があるほどの人気を博していたのか…
関西圏では人気だったのかな?
ぼくは知らない。
ただ、どれも、“釣れなくはない”ルアーであったことは確かなようだ。
さて、今回上げるのは、『バブルポッパーⅡダクト』。
ややファンシーに寄せていながら、ぱっと見は、格好いいし、釣れそう。
ところがこれ、全っっっ然、使い方・動かし方が分からないのだ。
明らかなのは、ロッドでチャッとやってやると、ジョポッときめ細かいバブルを発することくらい。
サウンド優先のパニックアクション、
または、単発で誘って、しばらく放置、
が正解か。
※サウンドはよく響く。
否、“パニックアクション”と言えば聞こえはいいが…
要は、雑。
根本的に運動能力が低いようで、、
なかなか意図したとおりに動いてはくれない。
もちろん首は振るけれど、すぐに水面直下にとどまってしまう。
このフロント形状では、連続したアクションは、テクニック的にも、精神的にも、きつい。
ロッドアクションを加えながらの連続アクションは、エビったルアーの動きそのものである。
出すぎちゃった下あごのせいで、ポッパーのよさを活かすこともできないし…
じゃ、「この下あごはリップの役割を果たすのか」というと、それもなくて。。
ただ巻きすると、しているのかしていないのか分からないくらいの微かなスライドで(そもそもスライドと呼べるのかどうか…)、すーっとこっちに来る。
だったら、あと1mm、下あごが短ければいいのに。
※ついでに浮き角ももうちょっとだけ大きくして欲しい。
う〜ん…こういうルアーなのだろう。
学生時代、友人が『バブルポッパーⅡダクト』を投げて目の前でバスを釣ったのだが、
どのようにアクションさせていたかは覚えていない。。
(まぁ、その日は何を投げても釣れた)
ちなみに、頭部がABS樹脂、ボディが高密度発泡素材、アイはワイヤー貫通式、と凝ったつくり。
オリジナルのビルダーである堀本敏和氏は2010年に他界されたが、
personalityは作品とともに生き続けるのである。
ウエイト/12.5g
ボディ長/約95mm
価格/多分3,800円(税別)
結論、『T.D.ペンシル』でいい。
釣れ釣れ度■□□□□
ロスト度■□□□□
レア度■■□□□
「ギルもスルー、バスもスルー、人もスルー」度■■■■□