「突然『大谷翔平に似ている』と言われるようになって、マジでムカつく」
年下の友人がこぼしていた。
「特に母親や親戚のおばさんが自慢げに言い散らす」
のだという。
(親戚のおばさん…分かる気がする。笑)
まぁ、アレ(WBC)の影響なので、しかたがない面もあるだろう。
だがしかし、一つ大きな問題があるのだ。
この友人が大谷翔平に似ているのは、身長だけ。
否、身長も似ていない。
友人の身長は185cmなので、大谷翔平より8cmも低い。
これは相当な差である。
つまりは、
ただでかいだけで「イコール大谷翔平」と母親や親戚のおばさんに評され、
それを聞いた“会ったことのない人たち”から、
“会ったこともないのに”絶賛されているのだ。
※液体金属カラー。
ぼくからすると、この年下の友人は、コブクロのでかいほうに似ている。
祝儀・不祝儀、正月、お盆…
母親や親戚のおばさんの虚言に踊らされ、「大谷翔平のそっくりさんが来る」と思っている人たちの前に、
コブクロのでかいほうが現れたら…
これは“お互い”つらい。。
「うわぁ…大きいねぇ…」
と言われるのが関の山だ。
心優しき年下の友人は、機微に触れ、まず間違いなくメンタルをやられるだろう。
そりゃ、「マジでムカつく」よなぁ。。笑
これが今回のルアーの話につながる。
発売前から「ビッグバド」のパクリだのなんだのと言われてきた、レイドジャパン『キラーD』。
2022年7月発売。
いやね、これのどこが「ビッグバド」なの?
まずもってガワが全然違う。
発売前、パクリだのなんだのと散々のたまってきた人たちも、実物を前に何も言えなくなり、
「うわぁ…大きいねぇ…」
と絞り出すのが精一杯だろう。
中身—アクションの構成要素—だって、「ビッグバド」とはだいぶ異なる。
お気に入りは、カップ状のお尻。
よくある意匠で、勝手に水を巻き込み、複雑なヨレをつくってくれる。
ペンシルベイトなんかだと、かなりアトラクティブ。
一方で、サウンドはそうでもない。
「マテリアルが青銅」ってのはいいんだけど、形状とか、重さとか…
ブレードにはやや不満が残る。
驚かされたのは、
「ビッグバド」特有の、不安定さ、危なっかしさ、がほぼ解消されていること。
個人的には残しておいて欲しかったが、明確な根拠と、それ相応の自負、があってのことだろう。
(ノッてるね!レイドジャパン!)
泳いでいる最中のボディの立ち方は、なかなか忠実に再現されている。
これはもう、逆に、感銘に値する。
で、フックアイには台座が設けられていて、ちゃんと“適度に”フックポジションが下がるようになっていて。。
「からまん棒」も付いているし…
いいとこ取りだ!
結局このルアー、車でいうと、よく出来たMT車なんだろうな。
上級者には意のままに操ることができても、初級者には難しい。
一見扱えているように見えても、その実、ポテンシャルの1/3も引き出せていないはず。
「『キラーD』は釣れない釣れない」と言っている人は、無理せず、AT車の「ビッグバド」を投げたらいいんです。
勝手に釣れますから。
(でもって、「ビッグバド」は「ビッグバド」で、ものすご〜く奥が深い)
まっ、もし、このまま“四まわりほど”小さくなったら、
「ビッグバド」なんて目じゃない、
誰が投げても恐ろしく釣れるリーサルウエポンになるかもしれないけれど。笑
ウエイト/40.5g
ボディ長/82.5mm
価格/3,300円
秀作(でも、それほど人気はない)。
ここが出してくるルアー、大体、ホントいいんだよなぁ。。
釣れ釣れ度■■□□□
ロスト度■□□□□
レア度■■■□□
「『キムタクと呼ばないで』(木村琢也さん・46才・会社員)」度■■■■□