受け取り方は人それぞれであろうが、
使用感にしても、
出来事、体験、にしても、
嘘は書かないようにしている。
今回の話は、
“最も嘘っぽい”
本当の話である。
10代の頃。
釣行の際、イチロックとたまたま入ったひなびた釣具店。
欲しいものは全くなかったのだが、おばあちゃんが一人で店番をしていて、、
なんだか、申し訳ないような、居た堪れないような、、そんな気もちになり、
結局、しかたなく購入したのが、店の隅でほこりをかぶっていた、このリョービ『エンタテナー(エンターテイナー)』であった。
まっ、ここまでは、いい。
よくある話だ。
それから間もなくして、千葉県某所の用水池で投げてみたのである。
ところが、これがまぁ、とにかく、泳がない。
ごく稀にピロピロ…っとするだけで、
シンキングのジョイントモデルよりは“気もちマシ”か?
というレベル。
いずれにせよ、全く使えないシロモノであったのだ。
当然、釣れる“気配もない”。
数投だけして、
「もういいや」
「投げるのをやめよう」
と思った矢先、レジ袋が引っ掛かってくる始末。
しかし、ここにきて、エンターテナーは、ついにその本領を発揮したのだ。
引っ掛かってきたレジ袋は、パラシュート状に水を孕み、重いのなんの…
やっとのことで引き寄せ、(ロッドで持ち上げることもできないので)かがみ込んで取り除こうとすると、、
レジ袋の中にいたのである。
小さなバスが1匹。
元気に泳いでいた。
釣れ釣れ度□□□□□
ロスト度■■□□□
レア度■■■□□
「家が勝手に移動」度■□□□□