SANKEI BAIT/WATER PLANE ①

一説によるとぼくが生まれる前から存在していた、古きよき国産ルアー。

 

 

サンケイベイト『ウォータープレーン』

グリーン

 

 

現在でも、窓のシールが取れたものを、稀に中古ショップで見かける。

 

 

 

なぜ飛行機…

 

と思うなかれ。

 

 

ライト兄弟が世界で初めて有人動力飛行に成功したのが1903年のこと。

 

 

飛翔と墜落という両義性が、

人類の空への憧れ、ロマン、を強く後押ししたのだ。

 

 

「飛翔」と「墜落」…

 

そう、

 

まさに、このルアーにぴったりなのである。

 

 

しかし、翼が短すぎる。

 

 

これでは、「飛翔」は望めない。

 

(実際、繊細なキャストは困難を極める)

 

 

 

いずれにせよ、

 

「大空へのあこがれ」…これはつまり、

 

子ども用のルアーなのだろう。

 

 

「サンケイベイト」は、

かの「コーモラン」同様、

“自分たちが認めたルアーこそが最高のルアーである”

という企業理念のもと、

他社のルアーを精力的にコピーしていた。

 

 

ルアー文化の裾野を広げる、という素晴らしい活動を行っていたのだ。

 

 

そういった面からも、大人を相手にしていなかったであろうことをうかがい知ることができる。

 

 

古きよき国産ルアーブランド…

 

職人気質である。

 

 

そして、

たまに高級?オリジナルルアーを開発すると、

こんなにも尖っちゃうわけで…

 

 

ちなみに、リップの角度が変えられるのだけれど、簡単に割れそうなのでやってない。

 

 

 

釣れ釣れ度ー

ロスト度■■□□□

レア度■■■□□

「空中分解」度■■■□□

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