美しくも、どこか愛嬌を感じさせるルアー。
お腹に「未」と入っている。
いわゆる“干支ルアー”ではないので姿形こそ模してはいないものの、印された干支が、そのルアーの製作年を表しているに違いない。
そんなわけで(いつ頃購入したのかとんと記憶がなかったのだけれど)2003年製だろう。
『ヘベレケ』
ウエイト/28.5g
価格/5,200円(2003年当時)
肝心の使用感だが、、
ぬるいダーターといったところ。
操作性に優れるし、操作することを使い手に求めてくる。
「へべれけ」とは、
酒にひどく酔って正体のないさま
…であるが、そのわりに、足取りはしっかりとしている。
ダーターを気取ってはいるものの、そういうところが、ダーターとして“本物”ではない。
(だからといって、決して、ルアーとして悪いわけではない)
上あごの特徴的な意匠は、水と空気を十分につかむ。
ぐいっとやって、その後しばらく放置。
もう一度、ぐいっ…
ガツン!
とバスからの返事がくる(かもしれない)。
より繊細に、
チュパチュパ…
ジョボジョボ…
と誘ってもいい。
ガツン!
とバスからの返事がくる(かもしれない)。
細部からは、ビルダー成沢匡史氏の、意志と、誠実な仕事ぶりが伝わってくる。
釣れ釣れ度■■□□□
ロスト度■□□□□
レア度■■■■□
「酔っ払いの聖地〈水元公園〉」度■■■■□