メタルバイブレーションの元祖。
カタログ初登場は1959年である。
ヘドン『ソナー 431』
このルアーには二つの思い出がある。
中学生の頃、父に連れていってもらった群馬県内のダム湖。
季節は晩秋〜冬に差し掛かりつつあった。
そこで、低水温期に効くという『ソナー』を、「どんなもんかなー?」と、ひたすらボートから投げていたのだが…
一向に釣れない。
そもそも使い方が分からない。
(使い方だけではない、、ルアー自体を全く信じられなかったのだ。笑)
ウエイト/8.0g(実測値)
※14.0gの「433」もある。
そんなこんなでほとんど諦め、ボート際まで巻いてきたとき、ほぼバーチカルに「ぐわんぐわん」と動かしてみた。
なんの気なしに。
すると突然、ブッシュの中からヤマメが飛び出してきて、全く躊躇することなく喰いついたのだ。
結局バスは釣れなかったのだが、この出来事でぼくは『ソナー』を掴みつつあった。
もう一つの思い出。
3つのラインアイは「AC/DC(アクションコントロール/デプスコントロール)」なのだが。。
上述のように動かして釣れたものだから(マスだけど)、間もなくして印旛水系で試してみたのだ。
ブーンっと投げて、ぐりぐり巻いて、、
—ここまでで釣れないことは織り込み済み—
足もと(ヘラ台とか葦の際)まできたら「ぐわんぐわん」と煽る。
すると、ガツンッ。
なんとなく追ってきて、そのままスルーしようとしたバスが、振り向きざまに口を使ってしまうのだろう。
ところが、立て続けに3本釣った後、4本めでラインが切れたのだ。
そのときぼくは、スナップを使わず、8の字結びにしたラインを直でアイに通していた。
動きはよかったのだけれど、「やっぱりスナップは必須なんだなぁ」と身をもって知った…という思い出(当然といえば当然なのだが)。笑
現在でも普通に手に入るロングセラーなのだが、正直、今買うのなら、『ソナー』じゃなくていい。
ぐりぐり巻くことを前提とした『ソナー』より、縦の動きを得意としたさらに小型のメタルバイブレーションが使いやすく、ややせこいが、一年中よく釣れる。
とにかく、この手のルアーを一つはボックスに忍ばせておいてほしい。
ちなみに、類似品に、「コーモソナー」という油断ならない奴がいる。
釣れ釣れ度■■■□□
ロスト度■■■■□
レア度■■□□□
「振り返れば奴がいる」度■■□□□