間もなくしてバスカヴィルのルアーが容易に手に入らなくなってしまったことは、(残念だけれど)至極当然なことだと思う…
今回はそういう話。
最近は落ち着いているようだが、一時期はプレ価格でも秒殺だった。
『ジャックオーポッパー』
前回のものと一緒に購入したお花柄(Cosmos)。
まずは、道具として大事なところから。
とにかく堅牢。
普通に使っていて、割れたり、塗装が浮いたりするなんてことは皆無。
「トップウォータージャンキー」ほどではないにしろ、けっこう硬い…
それなのに、ものすご〜く軽快に泳ぐ。
(コーティングが薄くても動かないルアーはあるけれど、コーディングが厚いルアーはほぼ動かない)
ルアーを作った経験のある方ならお分かりいただけるだろうが、このあたりの両立はなかなか難しいはずである。
どこぞのハンドメイドルアーとは大違いだ。笑
テクニシャン杉森祐介の意志は、見た目にも遺憾なく発揮される。
ハンドカービングへのこだわり。
ブラシワークによるペイント。
これだけたくさんのお花を描いているのに、メルヘンチックにならないところもすごい。
芸術的であることの証だろう。
氏は、ルアービルダーの中でも稀有なセンスの持ち主である。
極めつきは、安価であること。
さすがに値上げはしたようだが、当時は5,000円くらいだったと記憶している。
インディーズ系ルアーブランドからさらに独立した存在というか、ひとつ上のステージで活躍してきた「バスカヴィル」。
現在はルアーの製作を休止しているようだが、廃業したわけではないのでご安心を。
そうかな、そうかな、と思っていたブランド名は、
やはりコナン・ドイルの小説『バスカヴィル家の犬』(シャーロック・ホームズシリーズ)からとったのだという。
この話、おもしろいっちゃおもしろいけれど、ちょっと…というよりだいぶ陰惨。笑
ちなみに今回の個体(お花柄のほう)、、
アクションがなんか違う。
好きな感じじゃない。
結局、ハンドカービングだけあって、一つひとつの形状—つまり性格—が異なるのだ。
まっ、これも「ミステリー」ということにしておこう。
釣れ釣れ度■■■□□
ロスト度■□□□□
レア度■■■■□
「魔犬」度■□□□□