道楽/淀川トーピード

小学生のとき。

 

 

ある日の授業中に、突然、教室内を激しい異臭が襲った。

 

 

腐った魚の内臓を炙ったような。

 

(未だ忘れない)

 

 

それはもう刺激的で、

多分そのまま授業を続けるわけにもいかず(嘔吐する女子がいたほどである)、

みんなで原因を探ったことを覚えている。

 

 

しばらくして、教室のど真ん中に位置取ったNくん防災頭巾の中から、数日前に給食で出された「魚の骨」(やや身付き)が発見されたのだ。

 

 

Nくんは、

「うまく食べられたから取っておいた」

と、犯行の動機を供述。

 

 

“みんなで笑っておしまい”だった。

 

 

でも、防災頭巾の中に魚の骨を入れるって…最高に“ロック”だよね。

 

 

ぼくは、この一件以来、本気でNくんをリスペクトした。

 

 

 

道楽『淀川トーピード』

 

ウエイト/20.5g(「マグナムトーピード」より若干重いが、よく飛ぶというほどではない)

 

 

 

学生時代に中古で購入。

 

 

どうやら道楽のルアーは、製造時期によって、形状、仕様、などを大きく変えるらしい。

 

 

アンチなので詳しくは調べないが、この個体は、フリークの間では「オールド」と呼ばれる、’90年代後半(1997年頃?)の物のようだ。

 

 

しかし、、これほどまでに格好いいシングル・スイッシャーが他にあるだろうか。

 

目がペイントだったら、きっと台無しだ。グラスアイでよかった。

 

 

昔、某釣具店は、同様のカラーリングをオリジナルルアーに施していたほどである。

 

 

配色から「オールブラックスのシルバー・ファーンかな?」と思っていたのだが、、

「メタセコイヤ」というカラー名らしい。

 

 

好きか嫌いかは置いておいて、道楽のセンスが光る。

 

 

(他にベース色オレンジやナチュラルあり)

 

 

でもね、これはやっぱり、“骨”だよ。。

 

 

「マグナムトーピード」のレプリカだが、そもそもウッド製であり、使用感は全くの別物。

 

 

マグトーのようなポンポンした感じはなく、ヌッと水を押しながら、ぴょこぴょこ泳ぐ。

 

 

真鍮ペラによる演出は控えめ。

 

マグトー特有の「ジョロ」とは異なり、「ザッ…ザッ…」というイメージ。

 

それが逆にいいのかもしれない。

 

(まっ、各自、好みに調整すればいい)

 

 

殿堂入りルアー。

 

 

 

釣れ釣れ度■■■□□

ロスト度■□□□□

レア度■■■■□

「ホネホネロック」度■■■■■

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