実は、もう一つある。
『ポップR イズミバージョン』
これは、もらいもの。
存在自体はもちろん知っていた。
しかし、
それがどれほどの価値をもつのか
…ぼくには、まだ、全く分からない(興味がない)頃だった。
第二次バス釣りブームの前、
とある釣具屋(中古品や委託品を扱うショップではない)に、初期のハンクルを10本以上持ってきたベテラン釣り師がいた。
もちろん正真正銘の本物。
コーティングは黄色く変色し、箔の縁は浮いて割れ、
そもそもの作りも素朴で、
なんとも貧相なハンドメイドミノーだった。
そのベテラン釣り師曰く、
「大して釣れない」
と。
そして、店長に、
「いらないから、あげるよ」
「店にでも飾っておいてよ」
と。
斯くして、ミノーは、釣具屋のショーケースに飾られることになったのだが、、
当時からポッパーが好きだったぼくは、
目ざとくこれを見つけ、
「個人的に譲ってもらった」というわけだ。
あげた方も、もらった方も、その価値を知らなかった
という…不幸な生い立ちである。笑
何しろ、一時期、平気で投げていた。
(まっ、それこそがルアーの在るべき姿、本当の価値、だとは思うのだが…)
「初代POP-Rのスプラッシュ」
…についてはよく分からないけれど、
なるほど、前方にたくさんの飛沫を飛ばす。
華やかだ。
そのうち、これも、頭の辺りのコーティングが箔の縁から割れてきてしまったので、使うのをやめた。
補修してもらえるのだろうか?
これほど上品で知性を感じるバスカラーのルアーは他にない。
確かに、大して釣れなかったなぁ。。
でも、そういう控えめなところも、好きだ。
釣れ釣れ度■■□□□
ロスト度■□□□□
レア度■■■■■
「HMNL(はんなり)」度■■■■□