中学生のとき。
伊能忠敬が実際に使用した物だとかいう、それだけでも胡散臭さ満載の「象限儀」を探して持ってくるよう先生に頼まれた。
「資料室」という名の、湿気に満ちた小部屋から。
ぼくは無事に「象限儀」を探し出し、教室に戻り、普通に授業を受けていた。
ところが、しばらくすると、どうも足が痒い。
最初はただぽりぽりと掻いていたのだが、痒みは一向に治まらない。
「何だろう?」と思い、ズボンの裾をまくってみると、すねにゴマがびっしりとくっ付いていた。
(そのときは、本当に「ゴマ」だと思った…)
まさしく、びっしりと。
状況がのみ込めないままフリーズしていると、なんと、そのゴマが、ちょろちょろと動くではないか!
本当の恐怖に直面すると、人は声を上げることができない。
“虫が好き”とか、そういうのは一切関係なかった。笑
そして、この時ばかりは、サーっと音を立てて血の気が引いていくのが、自分でも分かった。
そろ〜りと教室を抜け出し、教科書でこそぎ落とすも、時すでに遅し。
ぼくの下半身は(見事に下半身だけ)、真っ赤っかになっていた。
見た目が“地獄絵図”だったので、ひとしきり級友に見せて楽しんだのち、
痒みと真っ赤なぼつぼつは、数日後にはすっかり治まった。
スプラッシュクラブ『ノミー』
基本、見た目はひどいけれど、意外と釣れるルアーをリリースしている「スプラッシュクラブ」。
悲しいかな、バズバブルの頃も常に店頭に置かれていたものだから、
「ズイールのニセモノ」
「ズイールを買えない人が買うルアー」
みたいなレッテルを貼られてしまった。
しかし、パクリなのかどうかはひとまず置いて、ぽっと出のブランドでないことだけは確かだ。
「スプラッシュクラブ」と言えば「クレイジールアー」。
渡辺義弘氏によるハンドメイドを量産化していたわけだし、ロッドまでリリースしていたのだから。
『ノミー』の発売は1994年。
この年に販売された初期モデルのみ、お腹のネームが年号になっている。
バスがあまり釣れなかったものだから管釣りでも投げたのだけれど、正直、微妙だった。
(そして、’90年代の後半には、ぽっと消えてしまった…)
確か、『ノミー』は、3サイズリリースされていたはず。
プラ製のハードケースに涙。
ちなみに、、資料室の奥、ガラクタで見えない位置に屋外とつながった穴があり、そこからネコが出入りしていたことが、ぼくの犠牲によって判明した。
釣れ釣れ度■■□□□
ロスト度■□□□□
レア度■■■□□
「ミディアムダイバーの『シラミー』、ディープダイバーの『ダニー』もいたとか」度□□□□□