アムコ「173-U」の中で、なかなかの存在感を放つダブルスイッシャー。
「シェイクスピア(シェクスピア)」だろうな…
とは思っていたものの、それ以外はよく分からない。
なんでも『リトルラッキードッグ』という名で、
往年の、否、老年のバス釣り愛好家にとっては、ちょっと伝説的なルアーらしい。
しかし、ぼくは、「シェイクスピア(シェクスピア)」に好印象をもっていない。
“どこかで見たような”ルアーを安価で、製造、販売していたイメージしかないのだ。
しかも、安価で売られている“どこかで見たような”ルアーが、舶来物の雰囲気を十分に漂わせているところが、余計に、胡散臭かった。
(同じパクリでも、チープなジャパンブランドの方が、信頼感というか“癒し”があった)
日本のブランドで例えるなら…そう、ぼくの中では、「SZM(スズミ)」みたいな位置付けなのである。
※効果には個人差があります。
このご時世、人に会うこともできないので、ネットで調べてみよう。
ルアー名は『リトルラッキードッグ』で間違いなさそうだ。
凝ったつくりの、優れたルアーのようである。
ここまではいい。
さらに調べていくと、、ブランド・ルアー名とともに、お腹に「HONG KONG」と記されているルアーの画像がいくつも出てくるのだ。
ほらっ、胡散臭い。
新興国で製造したルアーをShakespeareブランドで販売していたわけだ。
(隠していないのでよしとしよう)
ここでちょっと気になるのが、ボディに同じく「HONG KONG」と刻まれた詳細不明のダブルスイッシャーや「HOMO 51」の存在である。
何かしらの繋がりがある可能性は、非常に高い。
おまけに、ネットの情報によると、日本での発売元であったコータック(興栄釣具)が、一時期、Shakespeareブランドのルアーの企画から製造までを手掛けていたようなのである。
これは、もう、確実に怪しい。
このルアー自体は、おそらく、’70年代の中頃〜’80年代にかけてのもの。
いろんなブランドのルアーからアイディアを寄せ集め、合体させたのだろう。
おかげでパクリ臭は極めて薄い。
外装(「ミントブルー」バックがたまらない!)はもちろんのこと、ウッド製でありながら縦方向に扁平したボディ形状は、手が込んでいる。
前後逆ひねりのプロップも、さすがに、芸が細かい。
ウエイト/15.5g
“伝説的”なだけあって、なかなかいいダブルスイッシャーなのである。
釣れ釣れ度■■□□□
ロスト度■□□□□
レア度■■■■■
「サザエさんに出てくる中島くんを5人集めて最強のナカジマックスを作ります。『中島です』『中島です』『中島です』『中島みゆきです』『中島です』。合体!(トム・ブラウンのネタより)」度□□□□□