ABU/CELLO DIPP

北欧といえば、やはりこのブランドは外せない…

 

「アブ」。

 

 

子どもの頃、

家から自転車で20分ほど走ったところに

「服飾小物店」があった。

 

 

そこは、服飾小物店なのに、

写真(カメラ)屋で、

タバコ屋で、

キャンプ用品店で、

釣り具屋だった。

 

(後に、一応、ちゃんとした釣り具屋になる。)

 

 

 

当時(約30年前)、エサ釣り用の道具や“ねり餌”を買うために通っていたこの店には、

幾らかのルアーも置かれていた。

 

 

(そう、、後年、アーボガストの「パグノーズ」を買ったのもこの店だ。)

 

 

スプーンやスピナーなんかがステープラー留めされた台紙が、雑然とぶら下がっている。

 

 

その一角に、

レトロな雰囲気を醸す、

珍妙なルアー(おもちゃ)を見つけたのだ。

 

 

『セロディップ』

 

 

’60年代終わり〜のルアー。

 

 

特筆すべきは、軟質素材であること。

 

 

硬いマシュマロみたいな感じで、

指で押すとぐっとはね返してくる。

 

もちろん、ボディ自体もぐにゃっと曲がる。

 

 

リップとフロント・リアのアイは、おそらく細いワイヤーで繋がれているのだろう。

 

 

 

(そうかな…そうかな…)とは思っていたのだが、

やはりこのルアー、、

バーク」製らしい。

 

 

OEMという名のもとに、基本「アブ」は、

他ブランドのルアーをやたらとコピーしていた。

 

 

さて、、

『セロディップ』を見つけたぼくは、店主に尋ねた。

 

 

「これ、何ですか?」

 

(当時のぼくは、まだ、ルアーそのものをよく知らなかったのだ。)

 

 

すると店主は、

 

「う〜ん、、何だろうね…」

 

だって。。⤵︎

 

 

忘れもしない。

 

 

結局、

その日買う予定だった「みどり」と「寒梅粉」は、

何だかよく分からないぶよぶよの物体に化けて、

わが家にやって来たのだった。

 

 

 

釣れ釣れ度■□□□□

ロスト度■■□□□

レア度■■■■□

「まぁ、、感触は“ねり餌”と大体同じ」度■■■□□

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