ギドスリンガーにギドバグ、G-3、ヘアリーポーク…
書いているだけで、胸がキュンとなる。
バス釣りに夢中だったあの頃。
一つひとつ、使っていた時の情景が、今でも鮮明に浮かんでくる。
まっ、どれも歴然たる名作である。
そして何より、、
見た目が“堅い”。
しかし、そんな「ラッキーストライク」の中にあって、プラグだけは違った…。
『ギドス ダブルイメージ』
オカルトである。
奇怪な造形には、恐怖すら覚える。
“ヒヨケムシ”ってのがいるけれど、それに近い生物のようだ。
10代の頃、上州屋のアウトドアワールドで、売れ残り→投げ売りという状態だった。
もちろん、ぼくは、おもしろがって即購入。
そして、
使ってみてビックリ。。
岸際をふらふら泳がせていると、とてもよく釣れたのだ。
(見た目が見た目なので、ぼくが薦めると、冷ややかに笑うだけの人は多かったが…)
一部では、「釣れる!」と、けっこう話題にもなっていた。
当時の評価は、“実力派”と“キワモノ”の、両極端に振れていたのだ。
ところが、、である。
『B級ルアー列伝』(Dab,2002,つり人社)への登場をけっかけに、
その針は、“キワモノ扱い”に、一気に振れることとなる。
Dab氏によって、「ギドス ダブルイメージ」の“実力”は完全に封印されてしまったのだ。
それだけではない。
店の隅でほこりをかぶっていた売れ残りの「ギドス ダブルイメージ」は、
たちまち姿を消し、
瞬く間に価格が高騰した。
この、チープな素材で、雑なつくりのルアーが、
2,000〜3,000円で取引されることとなるのだ。
現在でも、近所の中古ショップでは、1,000円近くで売られている。
(こんなのコレクションしてどうするんだよ…。)
何度でも言う。
「ギドス ダブルイメージ」は、決して、“キワモノ”なんかではない。
実に「よく釣れる」ルアーだ。
そして、「中古で1,000円」の価値はない。
今ここに、その封印を解きたい。
釣れ釣れ度■■■□□
ロスト度■■■□□
レア度■■□□□
「Dab 半端ないって」度■■■■□