“裸にライジャケ”を愛用している親友のイチロック…
それには理由があり、
「ベトナム戦争時の米兵」
を意識しているのだ。
そういえば10代の頃、イチロックと二人で、
「ベトナム戦争を想定して」
印旛沼でバス釣りをしていたことがあった。
いつ攻撃されるか分からない、見えない敵への恐怖心を抱えながら、
暗闇の中、湿地帯を胸まで浸かって突き進んだ。
隣にいたイチロックが、何モノかに足を掴まれ、水中に引き込まれる…
など本気で恐いこともあったが、
とにかく幸せな時間だった。
こんなふうにバカなことをやっていたからこそ、
「密林でのゲリラ戦(バス釣りで言うところの藪こぎ+接近戦)」には、めっぽう強くなった。
そんな印旛沼で、とにかくよく釣れたポッパーがある。
それが、『レッドテイル』だ。
ウエイト/約8g
ブランク素材/カツラ
価格/2,600円〜
「クール」の代表・ビルダーである渡辺悟郎氏は、かの有名な「CRAZY LURE」の渡辺義弘氏を父にもつ。
血筋からして「クール」のルアーは紛うことなき実力派なのだが、
(あふれるインディーズブランドとの差別化を図ろとしたのか)
見た目が、“ややダサい”寄りのアバンギャルドであった。
そのため、「クール」を高く評価するのは玄人に留まり、
最期は投げ売りの対象になっていた。
「トップウォーターは着水後すぐにアクションを始めていい」と思っていたぼくの意識を180度変えたルアー。
アシ際などにキャストして、
1〜2分、じ〜っとさせている間のバイトが多い。
ある人は
「赤いテイルが、水中でゆらゆらして、バスを誘っているのだ」
と言っていたが、それは違う。
ジョイント部を支点に頭と尻尾を水面に出し、くの字になっているのだ。
この状態で、きっと人間には分からないくらい、微かに、へこへこと動いているのだろう。
もちろん、この『レッドテイル』は、普通にアクションさせてもいい。
極めてオーソドックスなポップ音、
ナチュラルな飛沫、
誰にでも簡単にできる首振り、、
手堅い釣果を約束してくれる。
釣れ釣れ度■■■■□
ロスト度■□□□□
レア度■■■□□
「プラトーン」度■■■□□