コーデルのスイッシャーは、なぜこんなにも釣れるのか。
『ボウイハウディ』

ウエイト/11.5g
ボディ長/106mm(金属パーツを除く)
現在の相場/1,000〜3,000円
発売年/’70年代初め
誰もが、一度は、「ぐぐぐっ」とヒートンを回そうとする。
ところが、これ、
先っちょがL字になっていて、
ボディにがっちりと固定されているのだ。

絶対に回らない、否、回せない。
(力ずくでやって、結果、粉砕した人もいるのではないだろうか)
そこに装着されるのが、
大きなシナジーを生み出すコーデル製スイッシャーのキモ、、

オーバル穴のペラ。
(ところが、最近のものは穴が真ん丸らしい…残念というか、アイデンティティはどこへ?)
こういうのって、
うむ、、
いいじゃないか。

古きよきコーデルの気概を感じる。
「この設定のみ」
「調整お断り」
「必ずこの設定で」
ってなもんである。

構造的には、
肉の焼き加減をマスターが指定してくるタイプの高級焼肉店や
店主が「うちは昔からこれでやってるんで」と言って憚らない何かしらの老舗
なんかと同じではあるが、
軽やかな金属干渉音とスウィッシュ音のマリアージュには、心を鷲掴みにされる。

※まぁ、回せなきゃ、そもそもそれ以外はないのだが…笑
浮き角は60度くらい。
何をやらせても、
(首振りはほぼできないけれど)
そのインパクトは、派手、そして重厚さ、とは対極にある。

つまりは、
心地よいライトなサウンドと、
オーバル穴ペラが生み出すボディの震えとクリックこそが、
他にはない、コーデルのスイッシャーが釣れる所以であろう。
(片やダイイングフラッターは、重厚とまではいかないけれど、泳ぎ、サウンド、ボディ、がしっかりしている。で、やっぱり釣れるでしょう。あっ、どっちも「繊細」という点では共通しているか)

※単純に“細身である”ことも、ものすごく大きな釣れる要素。
1957年創業のコーデルも、
相当な覚悟と
エピソードベースの設計、自信、
伴った結果、
がなければ、ここまでやれてなかったはずで。。

「回せないワイヤー」と「オーバル穴のペラ」は、その表れ。
Cotton Cordell(1928-2015)氏が亡くなって10年が経過した今、しみじみとそんなことを思う。
釣れ釣れ度■■■■□
ロスト度■□□□□
レア度■■■□□
「ぼくらだってときどきコロナビールを飲みたくなるってもんだ」度■■■■■
