1970年代の終わりから1980年頃にかけてのルアー。
コーデル『プレズ』
多分、製造年については、確か。
第39代アメリカ合衆国大統領ジミー・カーターの任期が、
1977年1月20日 – 1981年1月20日
であるから。
問題は、ネット上でも錯綜している、このルアーの出自についてだ。
まず押さえておきたいのが、ジミー・カーターは、
「ピーナッツの栽培で大成功を収めている」
ということ。
それを踏まえた上で…
最初の説が、
「カーター大統領がとあるピーナッツ農場を訪れたことを記念して作られた」
というもの。
う〜ん、、
カーター大統領は、すでに大ピーナッツ農場主であったわけで、、
視察だろうか。
しかし、大統領自ら、技術・経営指導を行うとは考え難い。
どうもこれは怪しい。
次に、
「カーター大統領がコットンコーデル社を訪れた記念に作られた」
という説。
タイミング的には『Big-O』絡みだと考えられるが、
アーカンソー州のいち釣具メーカーを合衆国大統領が訪れるだろうか。
まぁ、かのコットンコーデルだし、、あり得なくもないか。。
最後に、
「ジョージアのピーナッツ農家であるジミー・カーターが大統領になったことを記念して作られた」
という説。
いわゆる“記念コイン”的なもの。
昔からコーデルは「機を見るに敏」を地でいくようなメーカーだ。
アメリカのバス釣り文化を鑑みても、
新しい大統領の誕生に合わせ、どこかのメーカーが“それに因んだルアー”をリリースしてくること
に、なんら違和感はない。
むしろ当然だろう。
したがって、私は、この説が最も有力であると考えている。
それにしても、このルアーから若干の悪意を感じるのは私だけだろうか。
そのまんまピーナッツに「PREZ(大統領)」って…
あまりにもストレートだ。笑
リップのへんてこなパターンも、
ジミー・カーターの特徴的な口元、すなわち「歯」
を模しているのである。
まっ、風刺というか、
“カーター大統領がそれだけ多くの人に愛されていた”
ということの裏返しであろう。
なんだか、『プレズ』とジミーのことが、ますます好きなってしまった。
釣れ釣れ度ー
ロスト度■■□□□
レア度■■■■□
「『アベノマスク』というマスク型フラットサイドクランク」度■□□□□