「それがどうした」ラパラ/FJ-9 ④

フックやスプリットリングの影響をモロに受けて、アクションをころころ変える超繊細ルアー、

 

メガバス『X-30』

 

 

その対極に在るのが…

 

 

ラパラ『FJ-9』なのかもしれない。

 

 

大抵のことなら、何をやっても大丈夫だ。

 

 

ぼくが“「口紅」仕様の旧い『FJ-9』をいかに愛しているか”は折に触れて述べてきたが、

 

数年前、そのことを知るある御大が、

 

「もう(バス釣りを)あんまりやらないから、あげるよ」

 

と。

 

 

ところが、手渡された『FJ-9』を見て、ぼくは愕然とする。

 

 

どうしたものか、ウレタンか何かにどぶ漬けされちゃってるのだ。

 

 

本人は、表面の傷(歯型)が消えて満足そうにしているし…

 

「いらないです」とも、

 

「泳がなくなっちゃってるんじゃないスかね」とも、

 

心から「ありがとうございます」とも、

 

何も言えない。

 

 

結局は、ちゃんと謝意を示して頂戴したのだけれど、

 

当然、タックルボックスの肥やしになっちゃってて。。

 

 

それを昨シーズン、掘り出して、軽い気もちで投げてみたのだ。

 

 

すると…

 

なんともはや…

 

いいじゃないか。

 

 

完成されたルアーは、

 

プラ製、ウッド製、関係なく、

 

 

上からどぶ漬けしちゃうと、

 

十中八九、愚鈍になる。

 

 

愚鈍ならまだいいほうで、ひらひら・ぱらぱら系アクションのものは、ほぼ「無」になったりする。

 

 

(結局“よく釣れるから”ぼろぼろになってどぶ漬けしたくなるのだが…)

 

 

ただ、どぶ漬けしたところでどうってことないプラグがあることもまた、事実で。。

 

 

その象徴が、「口紅」仕様の旧いラパラ『FJ-9』。

 

 

むしろ、手持ちの旧い『FJ-9』の中で、一番いい泳ぎをしているのではないだろうか。

 

 

大大大好きなルアーなのに、いよいよ手に入らなくなってきた。

 

 

 

釣れ釣れ度■■■■□

ロスト度■■□□□

レア度■■■■□

「『お相撲さんは毒ヘビに咬まれても大丈夫』みたいなルアー」度■■■■□

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