フックやスプリットリングの影響をモロに受けて、アクションをころころ変える超繊細ルアー、
その対極に在るのが…
ラパラ『FJ-9』なのかもしれない。
大抵のことなら、何をやっても大丈夫だ。
ぼくが“「口紅」仕様の旧い『FJ-9』をいかに愛しているか”は折に触れて述べてきたが、
数年前、そのことを知るある御大が、
「もう(バス釣りを)あんまりやらないから、あげるよ」
と。
ところが、手渡された『FJ-9』を見て、ぼくは愕然とする。
どうしたものか、ウレタンか何かにどぶ漬けされちゃってるのだ。
本人は、表面の傷(歯型)が消えて満足そうにしているし…
「いらないです」とも、
「泳がなくなっちゃってるんじゃないスかね」とも、
心から「ありがとうございます」とも、
何も言えない。
結局は、ちゃんと謝意を示して頂戴したのだけれど、
当然、タックルボックスの肥やしになっちゃってて。。
それを昨シーズン、掘り出して、軽い気もちで投げてみたのだ。
すると…
なんともはや…
いいじゃないか。
完成されたルアーは、
プラ製、ウッド製、関係なく、
上からどぶ漬けしちゃうと、
十中八九、愚鈍になる。
愚鈍ならまだいいほうで、ひらひら・ぱらぱら系アクションのものは、ほぼ「無」になったりする。
(結局“よく釣れるから”ぼろぼろになってどぶ漬けしたくなるのだが…)
ただ、どぶ漬けしたところでどうってことないプラグがあることもまた、事実で。。
その象徴が、「口紅」仕様の旧いラパラ『FJ-9』。
むしろ、手持ちの旧い『FJ-9』の中で、一番いい泳ぎをしているのではないだろうか。
大大大好きなルアーなのに、いよいよ手に入らなくなってきた。
釣れ釣れ度■■■■□
ロスト度■■□□□
レア度■■■■□
「『お相撲さんは毒ヘビに咬まれても大丈夫』みたいなルアー」度■■■■□