ネズミを模したルアーは、カテゴリを問わず、古くから存在している。
北アメリカには小型のげっ歯類が多種生息しているのだから、至極当然である。
本国ではメジャーなベイト(餌)なのである。
一方、我が国においてネズミが—たとえバスのDNAに刻まれていたとしても—ベイトとして成立することは考え難い。
事実、
釣り場で見かける小動物といえば、断然イタチ、時々モグラ、であり、
ネズミを見かけるのは、日常生活圏(都市部)に限る。
ところがである。
昨今は国内ブランドからも、
ペイントしたときの座りのよさや見た目のかわいらしさを基軸としたネズミ“風”ルアーだけではなく、
リアルに寄せたネズミ“型”ルアーがいくつか発売されている。
もちろん、
「バスはネズミが大好きだから…」
なんてことはない。
(本当にバスがネズミを好きだったから、『Wrats』のほうが数倍は釣れるだろう)
単純に、
「このサイズかつこのスタイル(ネズミ型であること)によって生み出されるアクションが、バスルアーとして優れている」
そして、
「我が国のバス釣り愛好家や関係者が、そのことに気づいた」
ということ。
始まりは、このあたりからだろう。
スプロ『BBZ-1 Rat 50』
2014年のICAST—いわゆる“世界一の釣り博”—ハードルアー部門で、「Best of Show」に輝いた由緒正しいルアー。
あのブランドのネズミ型ルアーや、あのバス釣り愛好家が開発したネズミ型ルアーの、元ネタになっていることは誰の目にも明らかである。
※一時期、本気で、毛を植えようと考えていた。
まぁ、結局は、“ただのビッグベイトの類い”で、、
アクションも、そのまんま、見たまんま。。
(「SPRO USA」の公式動画があるので、気になる方はそちらをどうぞ)
そして、“ただのビッグベイトの類い”なのだから、その破壊力たるや想像するに難くない。
ちなみに、現在、都市部で捕獲されるネズミの、実に9割がクマネズミだという。
これは当ブログにふさわしいではないか。
ってことで、クマネズミっぽいカラーをチョイス。
(大きさもちょうどいいし)
ところがカラー名は「Ninja」
…「SPRO」という会社は軽く日本をバカにしているとみて間違いないだろう。
どうせだったら、「Geisha White」とか「Hara-Kiri Blood」なんてカラーも欲しいところではある。
手と足の造形がやや気もち悪いが、、
そのボリュームからぬいぐるみに近い存在であり、個人的にはかなりかわいがっている。
釣れ釣れ度■■□□□
ロスト度■□□□□
レア度■■■■□
「某夢の国のネズミカラーも(♂♀つがいで)欲しい」度■■□□□