BILL NORMAN/Big N

不良品シリーズ・笑

 

 

そもそもルアーというものは、その性格上、不良品か否かの線引きが非常に難しい。

 

 

明らかにボディが“ひしゃげている”ならまだしも、

「魚が釣れない」からといって、それは不良品ではないし。。

 

 

ましてや、ボディ内部に水が浸入してしまうにもかかわらず、抜きん出て釣れる個体というのも存在するわけで。

 

 

いちいちボディに封入されているラトルの数を数えたりもしないし、、

 

(そもそも正解が分からない…という、メーカーの策略にハマっている可能性はある)

 

 

パターンやパーティングラインのズレも、それはエラーではなく、“表情”であり、“味”なのである。

 

 

他にも、

以前紹介した「ザラスプークのエラー品」は、

逆にうれしいし、、

バスパーのニセモノ」に至っては、

「もともとこういうものなんですけどオーラ」がすごすぎて、思わずこっちも「あっ、これでいいんだ…」と納得させられてしまう。

 

ボリューミーな舶来物は、圧倒的に所有欲を満たす。

 

 

しかし、それなりに長いことルアーをやっていると、

(バス釣りではなく、あえて「ルアー」と言いたい)

本気で落ち込む、正真正銘の不良品に出会うこともある。

 

 

例えば、これ。

 

 

ビルノーマン『ビッグN』

 

前後アイを除くボディ長/77.5mm(3″)

ウエイト/19.0g(5/8oz)

 

 

お尻のアイに注目してほしい。

 

 

そう、、

 

 

本来であればボディ(樹脂)に閉じ込められるはずのエイトリングの切れ目(いわゆる端っこ)側が、外に来ちゃってるのだ。

 

 

長い間、フックを交換しようと思わなかったこともあり、全く気づかなかった。。

 

 

後になってこれを見つけたときには、時すでに遅し…

 

『ビッグN』自体、市場から姿を消していたのである。

 

 

ちなみに、リアがオープンアイだからといって、トラブルに遭遇したことは、今のところ、ない。

 

 

なぜなら、「一度も魚を掛けていない」からだ。

 

 

その名のとおり、’70年代に各社がこぞってクランクベイトを発表した頃—アルファベット戦争—からのルアーだが、

近年までに、何度か、廃番→復刻を繰り返したようである。

 

 

 

釣れ釣れ度ー

ロスト度■■□□□

レア度■■■□□

「Freedom!」度■■■■□

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