それで、
なぜあのカラー(STG)を購入したのか?
なのだけれど、
これを持っていたから。
オリジナルのヘドン『マグナムタイガー(1030タイガー)』
金型が壊れてしまった、というやつだ。
やはり、最高クラスの格好よさ。
本来このカラーは、「STG」ではなく、「TG」。
ところが、ヘドンは適当なので、そのうち、濃い橙?朱?みたいなカラーにしれっと移行してしまった。
それはそれで舶来物の味なのだが…
「日本人的には許せん!」
ということで、本来の「TG」に取って代わるカラーコード、「STG=スミスのTG」が誕生したらしい。
ちなみに、「1030タイガー」を“マグナムタイガー”と銘打ったのもスミスである。
※復刻版の方がややアールがきついか。最大体高は意外にもほぼ同じだった。
スミスというメーカーは偉大なのだ。
勝手だが、、
利潤の追求や雇用の確保よりも
あるべき釣りのカタチや理想を優先し、
泥臭く、愚直に追い求めている…
また、そういう社風を社員自らが創造している…
そして、ちょっとエゴイスト…
※フリークは、カップワッシャーの違いなどにもうるさいのだろう。確かに、こうして比べてみると、おもしろい。
そんなイメージを、ぼくは、スミスにもっている。。
きっとそうだろう…
いや、そうに違いない。
だって、文句なしに格好いいじゃないか。
※断面は、オリジナルが円、復刻版が長方形、に近い。リップの形状にも違いが見られる。
そうして、スミスは現在まで生き残った。
これはある意味、業界、及び釣り人の特異性を象徴しているのではなかろうか。
※オリジナルのリップはやや細身。切り込みが深く、コントラストがはっきりしている印象。
それにしても、、
復刻したとき、もっといろんなカラーを購入しておくべきだった⤵︎
さて、今回の『マグナムタイガー』。
“NEW”とマークされたセロファンブルーボックスに入っている。
察するに、この個体は、タイガーシリーズがデビューした、1966年頃のものだろう。
(1967年のヘドンのカタログに初登場している)
※末端部がしっかりと絞り込まれているため、オリジナルは、ボディラインが流麗で美しい。他方、復刻版は、太く、ぼてっとしている。
今回は、先の復刻版と比較し、記録として残したい。
全て手前(または下方)がオリジナルである。
※ネームには、特に個体差が生ずるので、明確な差異は認められないか。もちろんサーフェイスリグは艶あり(オリジナル)と艶消し(復刻版)。
以上、お粗末さまでした。
・ボディ長(ヒートン含まず)
オリジナル…104mm/復刻版…105mm
・ウエイト
オリジナル…14.0g/復刻版…16.5g
釣れ釣れ度ー
ロスト度■■□□□
レア度■■■■■
「STG48(スミスの本社は世田谷)」度■■■□□