本物から型をとる…
発想が小学生レベルで、好きだ。
レーベル『シンキング ウィ クローフィッシュ』
リップにウエイトが埋め込まれていないファーストモデルも存在しているのだが、
姿勢があまりにも不安定なため、
間もなくしてモデルチェンジすることとなる。
もっとも、数十年前の話。
ダブルフックの形状が異様だ…。
このフック、
「ザリの触角（第二触角）を模している」
と、まことしやかに囁かれているが、
多分、後づけ。
きっと、伊勢海老の“出で立ち”になじみ深い日本人が、
「フックが触角に見えるな…」
「触角に違いない！」
と、上記の説を唱え始めたのだろう。
そうして、みんな、
「レーベル、すげー」
「やっぱりレーベルは偉大だ」
みたいに、ドヤ顔で言うようになって…。
これはバス釣りをする人に有り勝ちなパターン。
第一、レーベルは、偉大ではあるが、そんなにすごくはない。
かなり適当なメーカーである。
ほらっ、横から見たら、全然、触角に見えないじゃないか。
触角であるのなら、さすがのアメリカ人も、額角に沿うようにフックを出すだろう。
それに、泳いでるザリの触角がこんな状態だったら、バスは絶対に喰わない。
単純に、
オーソドックスなダブルフックの形状ではポイントがボディに近すぎてフッキングしないから、
このような形状にしたのだろう。
結果、
「バレやすく、根掛かりしやすい」
という、究極のダブルフックが完成したわけである。
ここまでくると、高い精神性をも感じさせる。
あっ、ちなみにこれ、「Wee」ってついてますが釣れません…悪しからず。
だって、ザリガニ型ルアーって釣れませんから。
釣れ釣れ度■□□□□
ロスト度■■■□□
レア度■■■■□
「神々しいほどのスタイリング」度■■■■□
