当時、12連結のジョイントミノーなんかを作っていた奇才H君(後の「EFFORT Japan」主宰)と、
ドリームラッシュ『KAIZU 90』のアクションを出すことを目標に作ったルアー。
要は、便宜上「EFFORT Japan」としているだけであって、素人のハンドメイド。
まだお互い、ただただ自由で、青くさい、10代だった。
そうして出来上がったのは、
何を勘違いしたのか、
巨大なペンシル…。
ところがどうして、
武骨な見た目からは想像できない、
「うねうね〜」
「ヒタ…ヒタ…」
「グイッグイッ」
といった艶めかしいアクション。
平打ちしながら、滑るように水を押し流す。
大きさだけでなく、重さも規格外なのだが、
(当時はビッグベイトが一般的ではなかった)
空気抵抗を受けまくるので、重さの割に飛ばない。
使っているとかなり体力を奪われるし、関節を痛めるおそれもある。
さて、遠目には“ヘビが泳いでいる”ようにも見えるそのアクションだが、
「これがドリームラッシュ『KAIZU 90』と同じなのか?」
というと…当然、答えは否である。
それでも、
試投段階、
ボート釣りしかできなくなった弁慶濠(弁慶堀)でガリガリの40upを連れてきた。
当時の青いぼくらは、
「完全にドリームラッシュを超えたな!」
などと、ボート上で話していたことだろう。笑
釣れ釣れ度■□□□□
ロスト度■□□□□
レア度■■■■■
「一歩間違えると“鯉のハタキ”」度■■■■□