Alien Custom Lures/Roswell, NM

なんでこんなの持ってるんだシリーズ その18

 

 

なんで持っているのか…

 

 

使いもしないのに…

 

 

それは、

“UFOを見たことがある”

からだ。

 

 

小学5年生、林間学校でのこと。

 

 

夜の湖畔。

 

 

「きもだめし」をするために宿を出たのだった。

 

 

都会育ちのぼくにとって、

深い静寂は耳障りでしかない。

 

 

自然への畏怖を知らず知らずのうちに憶えていたのか、

胸は轟くばかり。

 

 

(本当は、富士五湖の一つだったので、釣りをしたくて仕方がなかったのだ。笑)

 

 

月明かりが照らす水面には、あまたの生命反応。

 

 

周囲の声など、全く耳に入ってこない。

 

 

ぼくは、遠くを、

ただぼんやりと眺めていた。

 

 

山の稜線を縁取る群青は、無限の星を宿している。

 

 

しかし、ぼくは、

この時、

強烈な違和感を抱いていた。

 

 

そこには、

「星空とはこうである」という自分の認識を否定する

“何か”があったのだ。

 

 

高鳴る胸の轟は、

すでに、

自然への畏怖からでも、

釣りをしたい衝動によるものでも、

なかった。

 

 

とにかく、ぼくは、

その“何か”…

違和感の正体を捉えようと必死になっていた。

 

 

間もなくして、

ぼくは、

一機の光る飛行物体を見つけたのだった。

 

 

周囲の星に溶け込むような一点の光が、

ふわふわと揺れながら、

上下左右に大きく動き周っている。

 

 

そうして、

しばらく彷徨ったかと思うと、

忽然と姿を消すのだ。

 

 

「フッ」と光が消える。

 

 

しかし、、

飛行物体は少し離れた場所から再び現れ、

同じように飛び始めるのだった。

 

 

隣の友人にこっそり話すと、そこから数人に伝わり、ちょっとした騒ぎになった。

 

 

この間も、未確認飛行物体(UFO)は、

消えては現れ…を繰り返し、

ずっと飛び続けていた。

 

 

(余談だが、それから数年後、同一の飛行物体について書かれたと思われる、さくらももこのエッセイが出版された。読んだときは、小躍りするほど嬉しかった。。)

 

 

「ROSWELL INCIDENT 1947」と押されている。

 

 

正式なルアー名が分からない…

 

 

とりあえず、

エイリアンカスタムルアーズの『ロズウェル事件』

としておこう。

(タイトル「NM」は“ニューメキシコ”の意。)

 

 

すごい名だな…笑

 

 

 

このルアーの魅力は、サイドに押されたスタンプだけではない。

 

 

特徴的な目。

 

 

これはうまく落とし込んだ。

 

 

まぁ、ぼくには、、

宇宙人の目というより、

黒豆に見えて仕方ないのだが…。

 

 

 

そして、出自。

 

 

“「ロズウェル事件」が1947年にあった”

というだけで、

別に、このルアーが、1947年製ということではないだろう。

 

 

後年、

「UFOだとか宇宙人だとかの何かのイベントに際し、記念につくられ、販売されたり配られたりしたもの」

だと考えられる。

 

 

それにしても、、

派手で、無駄にスケールのデカいことを好むエンスージアスト(それも、UFOやエイリアンの…)が、

ノベルティとして、

ルアーに白羽の矢を立てるとは…

 

 

アメリカにおけるバスフィッシング文化の位置付けには、ただただ、感服させられるばかりである。

 

 

 

釣れ釣れ度■□□□□

ロスト度■■■■□

レア度■■■■■

」度■■■■□

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