風来堂/オリジナルバド

こう暑いと、服とかいらない。

 

 

というか、服を着ない人の気もちが分かる。

 

 

 

 

これまでに、何度か、釣り場で裸の人に出会ったことがある。

 

 

彼らはみな単独行動を好むようなのだが、

どれも、

テリトリーにぼくが侵入した形だ。

 

 

しかし、好戦的な裸族と遭遇したことはなく、

そのため話題性には欠ける。笑

 

 

 

その一例を紹介したい。

 

 

都市部のある河川で、夕まずめからバスを狙っていた。

 

 

大物の実績があり、かつ通い慣れていないポイントでは、ついつい、バド系のルアーを投げてしまう。

 

 

 

辺りがすっかり暗くなった頃、背後に気配を感じた。

 

 

なんだか、ものすごい“圧”である。

 

 

振り返ると、斜め護岸の上に、

全裸のおじさんが立っていたのだ。

 

 

 

このおじさんは、

「プロ ナチュラリスト」タイプ。

 

 

裸族の中では、比較的多く生息しているタイプである。

 

 

 

仁王立ちのそのおじさんは、満面の笑み。。

 

日に焼けた肌に、白い歯が異常に目立つ。

 

 

 

ぼくも、動じる理由は別にないので、

「こんばんは」とだけ言ってみた。

 

 

するとそのおじさんは、笑顔で大きく2回ほど頷き、、

あとは、そのまま。。

 

 

一糸まとわず、

仁王立ち。

 

 

まぁ、ぼくが釣りをしているのを“見たかっただけ”なのだと思う。

 

 

しかし、こっちは集中することができない。

 

 

このおじさんなら、仁王立ちのまま放尿しかねない。

 

 

 

後輩に教えてもらった、超一級ポイントではあったが、ぼくは泣く泣く退散した。

 

 

 

余談だが、その後の釣行で、裸のおじさんが現れることは二度となかった。

 

 

恐らく捕まったのだろう。

 

 

「作ってる途中で失敗した」とかで、タダ同然で譲ってもらった。

 

 

 

釣れ釣れ度■■□□□

ロスト度■■□□□

レア度■■■■■

「余裕の笑顔」度■■■■■

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