L&S MirrOlure/21M

レッドヘッドのルアーでバスは釣れない—

 

 

少年時代、

 

「赤は威嚇色」だとか、

 

「赤い色を見るとバスは興奮する」だとか、、

 

そんなことが釣りの本に書いてあったので、レッドヘッドのルアーもちょろちょろ投げていた。

 

 

で、、

 

ま〜ダメだった。

 

 

全然ダメ。

 

 

そんなんだったから、間もなくしてレッドヘッドは投げなくなってしまった。

 

 

とはいえ、実際にレッドヘッドが釣れないなんてことはなくて…

 

ちょっとはバスも釣っている。

 

 

でもね、レッドヘッドって、全然バス釣りの気分じゃないでしょう?

 

(シーバスはよく釣れるけどね)

 

 

だから、端から、釣れない気分で投げていたのだ。

 

 

その後、

 

「バスはレッドヘッドの赤い部分が見えない」

 

という衝撃的かつ珍妙な説が実しやかに囁かれるようになる。

 

 

「いやいや!見えてなかったんかい!」

 

と。

 

 

つまりレッドヘッドのルアーは、

 

「通常そのボディサイズではあり得ないパワーをもったルアーとなり得る」

 

ということ…なのだろう…。

 

(ここに新たな「バサー七不思議」が誕生した)

 

 

うむ、もちろんカラーも大事なんだけど、体積や密度、形状、に起因する圧を優先させたい—

 

少なくとも、利根川水系でバス釣りを学んだぼくは、

 

そういうふうに教えられてきたし、

 

概ねそういうふうに考えて釣りを組み立ててきた。

 

(昨今の利根川水系はだいぶ変わったように思う)

 

 

う〜ん…

 

新説にはかなり興味があるんだけど…

 

う〜ん…

 

それよりなにより、単純に、ぼくはバス釣りでレッドヘッドのルアーを投げるのがすごく嫌なのだ。笑

 

 

ということで、レッドヘッドへのアンチテーゼ、

 

 

オレンジヘッド(11FGO)の『21M』。

 

 

古くは「ダブルスキャット」、そして「サーフェイススピナー」、などと呼ばれていたこのルアー。

 

 

まず、なんていうか、15年程前にスミスが販売した『B-Prop』(←『A-Prop』の小さいほうね)とは全くの別モノですから!

 

あれと一緒にされちゃあ、ダサい。

 

 

今回上げた『21M』には『21LS』というそっくりさんが存在しているのだが、

 

カタログでは、末尾に“M”と付くものを海(汽水域)用、“LS”と付くものを淡水用、とカテゴライズしている。

 

 

つまり、ミロルアー的には、

 

「『21M』や『5M』はソルトルアーですよ」

 

ということになるのだ。

 

「ミロルアーはL&Sベイトカンパニー(since 1937)の一ブランド」という捉えでいい。

 

 

 

『5M』なんて、バス釣りには一番ポピュラーなのにねぇ。

 

 

ちなみに、海水用淡水用の違いは、多分カラーラインアップのみ。

 

 

 

さて、使用感。

 

 

デフォルトで普通に浮くダブルスイッシャー。

 

 

カタログに「プロップベイト」だとか「フローティングトゥイッチベイト」などと記載されているように、ちょこんちょこんとアクションさせてもいいのかもしれない。

 

実際、首を振らないこともないし。

 

 

でも、釣りたいのなら、とにかく一定の速度で棒引きすべし。

 

結局、それが一番釣れる。

 

(『21M』はサイズ、シルエット、も程よいしね)

 

 

いや、これは、、レッドヘッドだったとしてもよく釣れるだろうなぁ。。

 

フロントフックに掛かることが多いので、オレンジは見えているのだろう。もしくは目玉がバイトマークになっているか。

 

 

 

釣れすぎるので、なんでもかんでもペラの穴を大きくしがちなぼくが、穴をそのままで使っているくらいだ。

 

 

ペラをぐにぐに調整して、フックを交換して、、それだけ。

 

 

“水面をただ「チリチリ…」巻くだけのダブルスイッシャー”ってなると、

 

『21M』を超えるルアーってこの先出てこないんじゃないかな

 

と、けっこう本気で思っている。

 

ボディ長/約75mm(ペラ・ヒートン等含まず)

ウエイト/8.5g

現在の相場/どんなに高くても2,000円

 

 

 

廃番っぽい。

 

 

『21LS』のほうが見かけるかな?

 

 

まっ、浮けば多分どっちでもいいので…ぜひ。

 

 

 

釣れ釣れ度■■■□□

ロスト度■□□□□

レア度■■■■□

「Z2のタンク」度■■■□□

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