“趣味”に視点を置くと、どの分野にも共通して言えることだが…
釣具メーカーは尖っていたほうがいい。
その点、コーデルはさすがである。
リリースするルアーは、どれも、水中(または水面)での“危うさ”をもっている。
この“危うさ”というのは、
アクションの変化や不安定さ、ボディバランスの繊細さ、にも似た、
釣れる要素として不可欠なものなのである。
しかし、『ジョインテッド レッドフィン』の場合、その危うさがやや投げやりな態度でいけない。
完全に側面を見せながら、うねうね、ばたばた、とこの手のミノーの中では抜きん出て下品に泳ぐ。
※振り幅は実に7〜8cmもありそう。だからこそ重用する愛好家もいる。
その上、質感・量感がパキパキすぎる。
ゆえに、
見ために反して、
水を押さない、噛まない、かき混ぜない。
※オタクの端くれとしては、このネームは嬉しい。
で、ちょいちょいスベる。
ここぞというときに投げられないんです。
ジョイントじゃないほうは、それはもうよく釣れた…ジョイントじゃないほうはね…昔。
※ボディ長に対してかなり短い下半身。この部分だけを見ると、控えめなアクションで、悪くない。もうちょっとぴろぴろしてくれたらセクシー。
もともとは、五十年以上前、ラパラの“安価な”代替品としてデビューした『レッドフィン』。
『ジョインテッド レッドフィン』の発売年は知らないけれど、やっぱりラパラ『FJ-9』に被せてきたのかなぁ。
いずれにせよ、
「頑張ればトップに出るような魚を、適度な困難性を保ちながら、より楽に釣るためのルアー」
『レッドフィン』は、ぼくにとってそんな位置づけなのです。
*個人の感想です。
ウエイト/14.5g
ボディ長/約132mm
価格/1,000〜1,500円(現行品)
↑カタログ値とずいぶん違う。こういうところも、コーデルは期待を裏切らない。笑
適当な人たちが適当に作った(設計した)ルアーだから、当たるも八卦当たらぬも八卦なんでしょう?
いい意味で。。
釣れ釣れ度■□□□□
ロスト度■□□□□
レア度■■□□□
「あなたは事故に巻き込まれる可能性があります。でも、いたずらに不安がる必要はありません。しっかり気をつけていれば免れることができますから」度■■■□□