これほど、多くのアングラーに、リップを曲げられてきたルアーは他にないだろう。
情報を簡単に手にすることができない時代、
「曲げることが常識」
のように語られていたのだから、
これは本当にすごいことだ。
当時は、
「曲げて売ればいいのに…」
と本気で思ったほど。
リップを“曲げてない”ヘルベンダーがボックスに入っていると、
100%、
教えたがりの大人たちから、
「曲げた方がいいよ」
と言われた。
しかし、
ぼくは、
30年以上、
リップを曲げたヘルベンダーを投げている人に出会ったことがない。
(そもそも、リップを曲げていないヘルベンダーを投げている人にも出会ったことがない…)
もちろん、ぼくはやった。
というか、
ひとつしか持っていなかったのに、
大人の人に騙されて、
リップを曲げてしまった…⤵︎
全く別のよく動くルアーに生まれ変わったけれど、
潜らせない使い方なら、
他にいいルアーはたくさんある。
そのまま(真っ直ぐリップ)だって、
ちゃ〜んと、よく動くのだ!
オリジナルは「ホッパーストッパー」製。
1950年代後半には販売されていた。
リップに装着されていたのは、“LUXON”のスナップ。
今回のものは、
スナップに“USA”と刻印されているから、
ヘドンから発売された復刻モノ。
復刻モノは、他にも、
リップの穴が補強されていたり、
おしりのブレードにスプリットリングがかませてあったり。。
まっ、アクションや使いやすさに変わりはない。
幼い頃、
意味も分からず、
「なんて格好いい名前なんだ!」
と思っていた。
『ヘルベンダー』
勝手に、
「地獄の使者」
…そう、
「聖飢魔IIの設定」的な意味合いがあるのだと思っていたのだ(苦笑)
なんて事はない…
アメリカオオサンショウウオである。
釣れ釣れ度■□□□□
ロスト度■■□□□
レア度■■□□□
「悪魔が来たりてヘヴィメタる」度■□□□□