親友のイチロックは、
超弩級のスポーツカーに乗っている。
しかし、イチロックは、
高速自動車国道を、
なんと、時速100㎞で、
安全に巡航して、
釣り場にやってくるのである。
おそろしい…。
釣り場に着いてからも、
我々は、
イチロックの凄さを目にすることになる。
少し高めのエンジン音とともに、
駐車スペースに進入するスポーツカー。
ガリガリッ、ガリガリッ、、
という異音が発しても、
イチロックは動じない。
どうやらイチロックにとって、
フロントスポイラーや車の腹は、
擦るものらしい。
駐車してからも、
イチロックは、決して、慌てることがない。
タックルの準備に取り掛かるのかと思いきや、
おもむろに、
パラソルやテーブルのセッティングを始めるのだ。
おそろしい…。
もちろん、ぼくは、すぐに釣りを始める。笑
しかし、
イチロックの本当の凄さはここからだ。
ぼくがしばらくして釣りから戻ってくると、
イチロックは、パラソルの下で悠々とくつろいでいる。
てっきり、
ずっとそうしているのかと思っていると、
すでに数本のバスをあげているのだ。
特に、
周りが全く釣れていないようなときこそ、
イチロックの独壇場。
ふざけた釣りをするぼくとは異なり(それはそれで爆発力がある!)、
イチロックの釣果は、とにかく、安定している。
ちなみに、
“ある特殊な釣り方”にその秘訣があるのだが、
ぼくは何年経っても、その釣り方のキモをつかむことができないでいる。
そんなイチロックから、
お互い学生の頃、
薦めてもらったのが、
このルアー。
『ブリキ製潜水艦TH604』
「くまさん!『UボートⅦ型』のルアーを見つけたよ!」
と。。
’98年発売の、いわゆる、バブルルアー。
ぼくも、以前から、存在は知っていた。
タックル本舗は、「タックルアイランド」のオリジナルブランド。
そして、
「こんなの誰が買うんだ…⤵︎」
と思っていた。
しかし、、
『UボートⅦ型』なら話は別。
急に魅力的に映るようになるから不思議だ。
ダークグレーに最も近いカラー、“ブルーホライズン”をチョイス。
改めてよく見てみるとパケのデザインはなかなか格好いいし、
動きも残念ながら堅実だ。
イチロックは、いつも、
ぼくに新しい視点を与えてくれる。
釣れ釣れ度■■□□□
ロスト度■□□□□
レア度■■□□□
「クイーン・エリザベス級のバスに沈めて欲しい」度■■■■■