セミは中がスッカスカだから、美味しいとしたら、翅のつけ根の筋肉だけだろう。
栄養を摂取するのには、あまりに効率が悪い。
だから、
ぼくには、どうしても、
バスがセミ(昆虫)を好んで食べているとは考えられないのだ。
ぼくが、
「虫パターンは、(食性に訴える釣りではなく)リアクションの釣りである」
とする所以である。
リアクションの釣りだからこそ、「虫パターン」は強いのである。
もっとも、リアクションの釣りといっても、そのアプローチは様々。
激しく動かすのもそう。
ただ放っておくのもそう。。
さて、
『クレイジークローラー 本山バージョン』。
ネットや図書資料を参照すると、おもしろいことが分かる。
「セミパターン」、
「セミのばたつきアクション」、、
セミを強調している記事ほど、胡散臭いのだ。
その一方、
バス釣りを数多く、実際にしている人ほど、
セミには触れず、
ストレートに、
このルアーの性格やそれに追従するアクションについて述べている。
これが冒頭の話につながる。
つまり、
『クレイジークローラー 本山バージョン』は、
セミを模しているから釣れるのではなく、
単純にルアーとしての性能が高いのである。
※擬似餌に最も大切な「魚を釣る能力」を高めた。こういった正統なチューンアップは意外と少ない。
しかし、『クレイジークローラー 本山バージョン』も、すでに廃番。
どうやら人気がなかったようだ。
そりゃ、
ヘドンをいじったらそうなることは、
最初から分かっていただろうに…。
〜ルアーとしての魅力に釣果は関係ない〜
『クレイジークローラー 本山バージョン』が如実に物語っている。
釣れ釣れ度■■■□□
ロスト度■□□□□
レア度■■■□□
「ひっくり返ってるから死んでる…と思って近づいたら、いきなり暴れ出すのはやめてほしい」度■■■□□