「GT-R」しかり、
「TYPE-R」しかり、
“R”とつくだけで緊張感が漂う。
そりゃそうだ。
普通の乗用車が、
公道を走るには若干タフな、
しかし美しい、
レーシングカー(ベース車両)になってしまうのだから。
『レッドペッパー R』
このルアーが生み出されるのは、温度、湿度、さらに気圧までを厳しく管理したクリーンルームだ。
外観こそ「レッドペッパー」に等しいが、
ボディ剛性を高めるため、
至る所に手が加えられている。
基本設計から見直し、
内部構造はほぼ別物だ。
そして、
R専用のエイト環やスプリットリング、フック等を
熟練の職人—「匠」が、
一から組み直しているのである。
否、ただ組むのではない。
1000分の1ミリの誤差を追求し、
“魂のこもった一本”をつくり上げていくのだ。
特筆すべきは、サウンドである。
もし、あなたが、ただ魚を誘うためだけの音を求めているのであれば、スタンダードな「レッドペッパー」で十分だ。
“R”の冠は伊達じゃない。
流儀に則り、
設計段階から、
サウンドエンジニアが入念なチューニングを施しているのである。
ラトル(ウエイト)音やスプラッシュ音、
フックとボディとがコンタクトする音等が
R専用設計の内部空間に共鳴。
その結果、
一本のルアーは、
「音を出す」のではなく、
官能的なサウンドを「奏でる」ようになる。
こうして、
我々をひどく魅了する一方で、
どこか人を寄せつけない…
そんな、歴史に残るモンスターマシンルアーが生み出されるのである。
・・・だったらいいのになぁ。
こんなにもくだらないことを考えながら、
ぼくはいつもルアーを眺めている。。
かなり暗い…⤵︎
さて、この『レッドペッパー R』。
“R”と言っても、極めて標準的である。
もとより、
「マロペン」のプラスチック版である「ノトス/レッドペッパー」は、
かなり“とんがった”ルアーではあった…
しかし、「特別釣れるか」というと、そんなことはない。
ボイルに打ち込めば高確率で釣れる…というが、、その程度。
ぼくは、ある条件下で魚にスイッチを入れるような使い方をしていたけれど、
まぁ、、
持っていなくても大丈夫なルアーである。
つまり、『レッドペッパー R』の“R”は
「Racing technology」やそれに付随した“R”ではなく、
スズキ「ワゴンR」の“R”⇒ワゴンもあーる
的な捉え方が正しい。
がっかりだ。
釣れ釣れ度■■□□□
ロスト度■□□□□
レア度■■□□□
「天使の咆哮」度□□□□□