プラグに限っては、バスから見たときに、“シルエットがぼやけている”ことが重要だ。
「ぼんやり」だったり、
「ボワッ」だったり。。
そして、その「ボワッ」の大きさに、バスはセレクティブになっていることが多い。
っいうのが、ぼくの考え。
だから、このカラーを見つけたときは心底うれしかった。
多分、店内で、
「おぉっ!」と声にしていたと思う…汗
「このぼんやり感、、釣れたも同然だ!」と。
「エバーグリーン」の「コンバットルアーズ」ラインからリリースされていた『コンバットポッパー』。
ところが、よくよくパケを見て、驚愕の事実を知ることになる。
なんと、カラー名、、
「イマエスペシャル」
と書かれていたのだ。
このときは、確実に声に出してしまった…
「おぉぅぉぅっ!」と。
簡単に説明する。
この“イマエ=今江”とは、、
バス釣り大好きおじさんの中でも、
ゴリゴリにバス釣りが好きで、
KINGで、
かなりぶちかましてる人である。
(別に嫌いではない。)
とにかく、バス釣りオタクにとっての“神”なのだ。
(ちなみに、経験上、今江信奉者は総じてバス釣りが下手である。)
しかし、いくらオタク界の神であっても、このネーミングは、、ない。
「カッコ悪い」以外のナニモノでもなく、
「釣り=ダサい」の象徴だ。。
(今江氏がカッコ悪いわけではない。)
(多分)今江氏自身も、まさか、こんな形で名前を使われるとは思っていなかっただろう(と期待したい)。
ぼくは、本気で悩んだ。
一応、他人から分からないようにバス釣りをしているぼくが、
こんなカラー名のルアーを買っていいものだろうか。
このルアーをレジに持って行ったら、店員にバカにされるのではないだろうか。
店を出た後、ぼくは、店員に、笑いのネタにされるのではないだろうか。
いや、ここは釣具屋、、それはない。。
では、ぼくの釣り仲間はどうだろう。
「くまのボックス見た!?いつもはあんなこと言ってんのに、『イマエスペシャル』買ってんやんの!笑笑」
…容易に想像できる。
これはダメだ。。
「くまさん…変わりましたね…哀」
後輩からも見放されてしまうことだろう。。
あれから20年。
ずっと、
誰にも知られないように、
こっそりと、
所有・使用してきた。
ポッパーというより、水を受けて、勝手に四方に散らすタイプのルアー。
(除雪トラックの「プラウ」みたいなイメージ)
単調なアクションが、トーナメントシーンを彷彿とさせる。
何より、よく釣れる。
それも、このカラー、「イマエスペシャル」が群を抜いて。。
釣れ釣れ度■■■□□
ロスト度■□□□□
レア度■■■□□(廃番)
「今江克隆 トップシークレット」度■□□□□