陸からでもボートからでも、少しでも姿が(シルエットだけでも)見えれば、それが「何という魚種なのか」確実に分かる。
音で、バスか、その他の魚か、を判別することも容易だ。
まっ、淡水魚にちょっと詳しい人なら、このくらいは当たり前だろう。
しかし、上には上(変態)がいるもので、“揺れる葦”を見て、それが「バスなのかコイなのか、フナなのか」を確実に判断する人物も知っている。
もちろん、乗っ込みの時季に、ではない。
ところが、バス(ラージもスモールも)は、目視して、姿を全く確認できないような場所にいることが往往にしてある。
そして、そんな場所でこそ、比較的easyに喰ってくる。
これはちょっとおもしろい経験なのだけれど、ある河川の3〜4m程のよどみに、ものすごい数のマルタウグイが溜まっていた。
そこで、ぼくは、
(マルタウグイはトップにも喰ってくるのかなぁ)
と思って、「ベビートーピード」を投げた。
すると、一投目で、スモールが喰ってきたのだ。
再び上からのぞいてみても、全くスモールは見えない(というか、マルタウグイで埋め尽くされている)。
そこでまた、移動して、同じポイントにキャストすると、やはりスモールが喰ってきた。
試しに今度は上からのぞきながら、「ベビートーピード」を落として、ジョロっと動かしてみた。
すると、、
マルタウグイたちは全くルアーに見向きもせず、
そのマルタウグイとマルタウグイの間をぬって、下から、“ぬるり”とスモールがルアーを見にきたのだ。
このときは、ぼくの姿にも気づいたのか、スモールはマルタウグイの群れの下に戻ってしまった。
そして、その後は、反応しなくなった。
結局、何が言いたいかというと、、
「いかにしてバスに(魚に)先に気づかれないようにするか、を再認識した」
ということと、
『ごく小さいエリアさえ、「ベビートーピード」は、プロダクティブ・ゾーンとする』
ということ。
「ベビートーピード」は、本当によく釣れる。
他人に教えたくないくらいだ(笑)。
小学生の頃から、いつでも、どこでも、バスを連れてきてくれた。
「広範囲からバスを寄せる力があるのに、目立たない」
という、極めて稀なルアーだと考えている。
そして、使っていて楽しいルアーのひとつでもある。
その実力は、全てのトップウォータープラグの中で、間違いなく最高クラスだ。
釣れ釣れ度■■■■■
ロスト度■□□□□
レア度■■□□□
「『地味にすごい』の語源」度■■■■□