大のお気に入り。
トップから水深50cm程度までをカバーする。
体をほぼ真横に倒すローリング系のアクション。
それでいながら、変にバランスを崩すようなことはない。
ミノーではある。
しかしながら、他のルアーで代用が効かない。
このフォルムでこの強さ・トルク、ヌルッとしているのにキレがある動き、は唯一無二のものだろう。
かなり速い流れの中でも、アングラーの意図に応じて、しっかりとアクションしてくれる。
キャスタビリティにも優れている。
出会いは、後輩からのプレゼント。
(ペンシルベイトはずいぶん前から持っていたのだが。)
その後輩は、センスも抜群であり、毎回“テーマをもって魚と向き合う”という興味深い人物であった。
今はもう釣りから距離を置いているのだが、とにかくうまかった。
特筆すべきは、その後輩は「ルアーを作っていた」ということだ。
それも、極めてナチュラルで、能力の非常に高いルアーを。
市販のハンドメイドルアーを投げるぼくが、しょっ中釣り負けた。
そんな後輩が当時絶賛していたのが、この「SLB103 ポインテッドアーク」だったのである。
目がいい。
これが、“ゲッツの眼”だ。
ビルダーは、川畑健一氏。
川畑氏ほど、
自らが生み出したルアーに深い愛情を注ぎ、
責任をもって育てる(Careする)ビルダーは他にいない…
ぼくはそう思っている。
「Get’s」はその後、「BRIGHT’N LURES(ブライトンルアーズ)」となり、現在は活動を休止している。
氏の誠実さを知っているからこそ、「復帰を願う」なんて簡単には口にできない。
…できないのだけれど、本当に、多くの人に使ってもらいたいハンドメイドルアーであり、残念でならない。
釣れ釣れ度■■■■□
ロスト度■■□□□
レア度■■■■□
「サングラスをこめかみからぶら下げてるほう」度□□□□□