「クラップシューター」のオマージュ。
後発の「ビッグ」(左奥)とは、動きも、サウンドも、全然違う。
(クラップシューターとも、かなり違う。)
愚鈍で緩慢な「ビッグ」と比較すると、「オリジナル」は少しだけ元気に泳ぐ。
葦などの水生植物をはじめ、水面から顔を出す障害物にはめっぽう強い。
というか、「何かをかわす」「何かに当てる」…それしかできない。
よく言えば、スペシャリストだ。
ウィードとか枯れた葦、ゴミなんかが引っかかると極端に動かなくなっちゃう。
さらに、シャローにあるインビジブルストラクチャーなんかには、(リトリーブする角度が関係していると思うのだけれど)意外と根掛かりする。
それでも、釣れるから使っていた。
(今はもう、他のルアーを使うことが多い。)
サーチベイトとして、「このエリア・スポットにバスが入っているか」を確かめているうちに、
“釣れちゃった”っていうことが多かった。
イレギュラーなアクションで分かりやすく、かつ広範囲からバスを誘う。
まっ、そうやって釣れる時代だったのだと思う。
はっきり言って、使いにくい。
動き出しは悪いし、デッドスローでは水を噛まないし、、ヒラを打たせなければ、何も光るものがない。
ぼくには、このルアーに対する評価の高さが、あまり理解できない。
なぜ、一時期はプレミアがつくほど人気だったのだろう…。
“見た目”かな。。
確かに見た目はいい。
(北越正治,『タックルボックス No.121』,1992)
でも、今でも時々、“「シャローラビット」じゃなければダメ”という状況がある。
それは事実だ。
やっぱり、不朽の名作なのである。
釣れ釣れ度■■□□□
ロスト度■■□□□
レア度■■■□□
「脱兎の如く『DATSUN』」度■□□□□