なんでこんなの持ってるんだシリーズ その56
上州屋(ケン)発のブランド、
「タイニートップファクトリー」。
バスバブル期に乱立したブランドの一つであり、
ZEALを多分に意識しているであろうことは、誰の目にも明らかであった。
圧倒的な経済力と広範な市場を武器に、ブランディングにも注力。
目のデザインを変えたものをオイルライターとセットで発売するなど、プレミアム感も演出していた。
しかしながら、強烈な“パチモノ感”はどうしても拭えず…
間もなくして、泡と散った。
そんな「タイニートップファクトリー」から第四弾としてリリースされたのが、
『パニック』。
※ブランクの形状にはかなりばらつきがあるよう。
なぜ持っているか?
もうずいぶんと前、
『ミニタッド』同様、
「これがいいんだ」
「これが釣れるんだよ」
などと、すすめられたのだ。
で、購入。
確かに、サイズ感と二枚重ねのペラが、せこい 堅い釣果を予感させる。
ところが…
どうにもこうにも…
どこがいいのかさっぱり分からず。
当然、ほぼほぼ釣れることはなく、、
現在に至る、という。。
ウエイト/5.5〜6.5g
ボディ長/56mm(金属パーツを除く)
発売年/1995年
当時の価格/1,250円
現在の相場/200円〜
“バズベイトのプラグ版”という謳い文句であったが、
二枚のペラが、このポジションで、同時に心地よく回ることなど皆無(←力学的にそうなの?)。
まっ、ペラが回らないほうが、多少、ルアー自体の動きはよかったような。。
おまけにこのペラ、“天使の羽根”というだけあって、軽くて柔らか〜いアルミ素材。
※奥がオリジナル。手前のものは、少しでもペラの回転をよくしようと、後端にカップワッシャーを加えている。スプリットリングは、“釣る”となるとマストだろう。
水噛みは悪いし、
キャストを繰り返しているうちに、ちょっとずつ歪んできてしまう。
そもそも、ルアー自体の動かし方もよく分からないし、
なまじ“すごい釣れる”なんて言われちゃったものだから、
そのうち「あ゛〜っ!!」ってなるのがオチである。笑
玉数が多いので、入手は容易。
釣れ釣れ度■□□□□
ロスト度■□□□□
レア度■■□□□
「投げてるこっちがパニック」度■■■■□