(大小サイズがあるうちの小サイズについて)
このルアーのよい点は、
まず、“不規則なリズムを刻む”こと。
それでいて、(矛盾しているようだが)泳ぎの安定感、使い手の安心感、は損なわれていない。
我が愛すべき『ベクトロン』と泳ぎの質がちょっと似ているのだ。
次に、強すぎないこと。
そして、水中ドッグウォーク時の左右への首振りが、現代のクランクベイトを含めても、一級品。
抵抗の小さいリーフ型リップ(メーカーがそう謳っている)の恩恵か、はたまた偶然の産物か、軽快かつトリッキーに跳ぶ。
その様はまるで瞬間移動。
最後に、何より、コンパクトであること。
そんなわけで、
レスポンスはやや悪いけれど、
一時期よく投げていた。
ザウルス『ガオクランク(小)』
ウエイト/8.5g
ボディ長/48mm
最大潜行深度/3.0m(カタログ値)
価格/1,500円弱だったと思う。現在の相場は数百円。
後期モデルはウエイトの素材をタングステンに変える。
ちなみに、ぼくは、
ウエイトボールがタングステンだと、
サウンドや泳ぎが—ひいてはルアーそのものが“硬く”なっちゃう気がしていて。。
ファンタジーだけど。笑
いずれにせよ、前期モデルが好きなのだ。
(陸っぱりでちょろちょろっと使うなら、正直、別にどっちでもいいのだろう)
’90年代後半、バスバブル期のルアー。
※ボディ内部に水が浸入しがちなので、特に中古購入の際は注意されたし。
スポーツザウルスの「GAO」ブランドは、
ザウルス色を抑えて、
アンダーウォーターの釣りを充実させるとともに、
オタクじゃない人たちをとり込む狙いがあった
…そんな印象をもっている。
特にロッドは、恐竜をモチーフにしながらも、
(GAOだけに)中性的なコスメをまとった、
他とは一線を画す愛らしいデザインであった。
まっ、結局は、
がんがん広告を打っていたにもかかわらず、
「GAO」ブランドも『ガオクランク』も、一発屋にすらなれなかったのだけれど。
(個人の感想です)
そのおかげか、、
今でもよく釣れる
(製造販売されていた当時よりも釣れる?)
不思議なルアー。
釣れ釣れ度■■■□□
ロスト度■□□□□
レア度■■■□□
「サヨナラ」度■■■■□