バスバブル期、
どこかで見たような風貌をしたチープなルアーたちが、
各地の釣具屋でワゴンを賑わせていた。
ABY(アビー)である。
意外や意外、釣れ線で。。
見ために反して泳ぎもまあよかったし、
けっこう売れていた。
そのルーツはコピーから。
釣具問屋のオリジナルブランドとして1979年にスタートしたアビースペシャル。
’80年代に隆盛を極めたアビーは、どこかで見たことのあるルアーを(「コーモ」とはまた違ったテイストで)じゃんじゃんリリースしていた。
そこから自社でノウハウを蓄積していったのだろう。
※台紙の裏は真っ白。これも、アビーだ。
同ブランドからは、やっぱりどこかで見たことのあるような、ダサい(いい意味でね)ロッドやリールなんかもリリースされていたのだが、
それらが今日のエイテックに繋がっているわけで…。
やっぱり「学ぶことは真似ること」なんだよなぁ
と、しみじみ思うわけで…。
さて、、
『STAMP KIKER S』。
※輸出向けモデルの可能性も否定できない。
アビースペシャルのルアーとしては、おそらく第二世代、樹脂製に舵を切ってからの初期の作品だろう。
(とはいえ、情報が全くないので、思いきり間違ってる可能性も…悪しからず)
あえて“作品”と呼ばせてもらう。
だってこのパッケージ!
※これは開けません!勝手に開いちゃったからテープで留めてあるんだけどね…笑
めちゃくちゃダサくて、めちゃくちゃ格好いい!
まっ、どこかで見たデザインではある。笑
(「ポー」とか)
そして、よく分からないルアー名!
…が、適当にペタッと貼ってある。。
いやぁ、、いい!
スタンプキケル??
“KICKER”の誤植じゃないのかなぁ。
「キッカーを撃ち抜く」みたいな意味にしたかったんじゃ…。
アビーなら十分あり得る。
※販売当時の価格は数百円だろう。
とにもかくにも、
「中身はどうでもいい」ってわけじゃないけれど、
これをパケ買いしないでどうするの?
釣れ釣れ度ー
ロスト度ー
レア度■■■■■
「明日死ぬかもしれないのに」度■□□□□