学生時代。
英語の授業で体育科の学生が、
“レギュラーの対義語”を問われ、
「サブです」
と大真面目に答えていた。
やつらは声だけは大きいし、そのガタイから圧もすごい。
あまりにも堂々とした姿に、講義室にいた全員、
「本当にサブが正解なんじゃないか」
と思ったに違いない。
一瞬、時が止まった。
(まっ、気もちは分かる!あながち間違いではないし!笑)
さて、すでに定番化した感のあるギル型ルアーの〈横浮き縦泳ぎ〉という変則バージョン。
とにかく使ってみたくて、珍しく発売前から注目していた。
ジャッカル『チビタレル デッドライズ』
生みの親は稀代のルアーデザイナー川島勉氏である。
ブランドもジャカルだし、このルアーの情報はあふれている。
ぼくごときにどうこう言う資格はないのだが…
キモは、多分、狂い方。
サイズのわりに、筋肉質なパニックアクションを見せる。
もっとも、
イレギュラーはイレギュラーなんだけど、
決してサブではなく、
レギュラーに名を連ねるめちゃくちゃ扱いやすいルアーである。
誰もがカジュアルに、
かつ本格的に、
魚を誘うおもしろさ—プラスチックのかたまりに息を吹き込むおもしろさ—を味わうことができる。
〈横浮き縦泳ぎ〉に臆することなく、気軽に手にしてもらいたい。
大事なのは、ときどき、ぴたーっと止めること。
ただ止めるんじゃなくて、
“金縛りにあったかのように”
もしくは、
“いきなり気を失ったかのように”
しーんと止める。
ウエイト/42g
ボディ長/130mm
価格/3,850円
「今、筋肉が硬直しちゃってますよー」みたいな感じで見せたい。
確実に釣るために、
通常、ぼくは止める系のアクションを一切入れないのだが、
『チビタレル デッドライズ』を投げた感触としては、マスト。
誤解することのないよう付け加えるが、ちゃんと泳ぐからこそ、狂わせたり、止めたり、が生きるのだ。
最後にせっかくなので。
ダウンショットでもなんでもいい、
無理やり沈めて、
ボトム付近で〈横浮き縦泳ぎ〉からのパニックアクション…からの金縛り、または失神…
を演出すると、、エグい釣れ方をします。
ただし、この釣法については、決して他人に教えないように。
それにしても…
なんだ「チビタレル」って。
響きからは、知性、品性、のかけらも感じられない。
こういうところなんだよなぁ。
バス釣りが垢抜けないのは…
釣れ釣れ度■■□□□
ロスト度■■□□□
レア度■□□□□
「脳筋」度■■■■□