子どもの頃、合宿先で密かにカエルを捕獲して持ち帰ったことがあるくらいカエルが好きだ。
このとき、帰りのバスの車中で突然カエルが鳴きはじめるという…
誰にも知られぬようバッグに忍ばせていたので、めちゃくちゃ焦った。
バッグを叩くとカエルは鳴き止むのだが…
(この時点で隣の席に座っていた友人には白状した)
「ゲッゲッゲッ」
バシッ!
「…」
「ゲッ」
バシッ!
「…」
ってなことを3時間ほど繰り返し、帰宅したときにはぼくもカエルもぐったりであった。
ラッキークラフト『ケロール』
1998年7月発売。
(なんと現行品のようである!)
当時は、“まず間違いのない”ルアーをリリースしていたラッキークラフト。
そんなラッキークラフトからカエル型ルアーがリリースされたのだから、カエル好きが狂喜するのも、そして飛びつくのも、至極当然のことである。
“ヴァーチャルベイト”と銘打ったシリーズ。
パケには、
「3Dフォーミングテクノロジーから生まれた…云々」
と書かれ、ぼくらを煽りに煽る。
まだまだアナログな時代であった。
ところが、
買ってからよく見ると、
そのフォルムは本物のカエルには程遠く、、
投げてみると、
動きもぱっとしない。
(「カエルっぽい動き」という意味ではなく、純粋にポッパーとして微妙)
『ケロール』も発売当初は爆発的な人気を博したが、
その後はずっと地味な存在。
そして、ずっと地味に釣れ続けているようなのだ。
「かわいいから数売れる→母集団の大きさゆえ、たくさんのバスが釣られる」
結論。
人がたくさん釣れる虎の子ルアー。
釣れ釣れ度■■□□□
ロスト度■□□□□
レア度■■□□□
「隣の席の友人はバス酔いのため『ゲロール』」度■■■■■