VOGELS/FINNEY FERRET

ここのところ普通のルアーばかり上げていたので、友人から、

 

「らしくない」

 

と言われてしまった。

 

 

いやいや、、

 

根本的に、本ブログは、珍妙なルアーを紹介するブログではないのだけれど…

 

 

ヴォーゲルズ『フィニー フェレット』

 

 

ミサイルだろう…

 

 

ぶっ飛んでいる。

 

 

カリフォルニアで生まれ、未確認だが、1964年に特許を取得しているようである。

 

 

(いつ廃番になったのかは不明)

 

 

ずいぶん前からその存在は知っていたのだけれど、

 

“形のわりにおもしろくなさそう”だったし、

 

(消えるにはそれなりの理由があるのだ)

 

そもそも実物を目にする機会もなくて、

 

 

一度も欲しいと思ったことがなかった。

 

 

それが数年前、中古釣具店で見つけて…

 

 

多分「ジェット天秤」の類だと思われたんじゃないのかなぁ

 

 

海釣りコーナーに置かれていた。

 

 

300円とか400円だったと記憶している。

 

 

 

その奇態から購入した者が途方に暮れることのないよう、本来は説明書が添えられているようで…

 

 

海外のサイトで見つけた『フィニー フェレット』の説明書には、

 

「GUIDING ACTION」「POPPING ACTION」「UNDERWATER ACTION」の三つが項目立てられ、

 

使い方、アクション、について述べられていた。

 

 

 

そこで、実際の使用感。

 

 

基本は“巻き”でアクションさせるタイプのルアーだと思う。

 

 

ぐりっと巻くと、ひと呼吸おいて「ジョロッ」と首を振る。

 

 

感覚をつかむと、左右に、ジョロッ、ジョロッ…

 

 

ただ、、

 

止めている一瞬の“間”が非常に厄介で、

 

なぜかその場でボディが「くるくるくるくる」と回転するのだ。

 

 

垂直浮きのうえにラインアイがお腹にあるので、

 

そうなると当然、

 

ラインがボディに巻きついてしまう…

 

 

巻きついたラインを解こうとすると、

 

逆回転でさらにくるくるっと…

 

 

これがかなりのストレスである。

 

 

 

おもしろいのはショートジャーク。

 

 

翼の下端のみ水面に触れながら、水上を「ビュンッ」と滑走するのだ。

 

 

どこに飛んでいくか分からないけれど…

 

 

これこそが、『フィニー フェレット』の真骨頂だろう。

 

 

(「UNDERWATER ACTION」については、やったことがないので、よく分からない)

 

ウエイト/18.0g

 

 

結論。

 

 

ボディが「くるくる」、ラインを解こうとしてまた「くるくる」…がなければ、

 

そのコンセプトやスタイリング、アクションなど、

 

強烈な個性をもった“使える”ルアーである。

 

 

 

珍品すぎるため、あまり知られていない。

 

 

そのため欲しがる人もいなくて…

 

 

現在の相場は2,000〜4,000円といったところか。

 

 

 

釣れ釣れ度?

ロスト度■□□□□

レア度■■■■■

「『殿、お戯れを』『まぁよいではないか』『あ〜れ〜』」度■■■■□

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