もし自分が釣具屋だったら…
バスコーナーに並べるか、
ソルトコーナーに並べるか、
頭を抱えるだろう。
基本、ソルトコーナーに並べて、
淡水魚カラーだけをバスコーナーに移動…
だろうか。
しかし、それでは“陳列の美的に”納得がいかない。
バスルアーコーナーとシーバスルアーコーナーが接していれば、
ちょうどその境界に置くことができる。
うむ。それがいい。
…などと、どうでもいいことを考えずにはいられない
ヨーヅリ『アークミノー』。
’80年代後半から’90年代にかけてのルアーだろうか。
バスバブルの頃は、まだちらほらと、埃をかぶったものが釣具店の片隅に佇んでいた。
溢れ出るソルト感は、オイカワカラーをも飲み込み、
一瞬、魚種の判別に混乱を生じさせる。
当時からよく見かけたのはソルト系のカラー。
ファストシンキングだし(フローティングモデルもあり)、
お腹にはケミホタルをはめるためのスリット。
ルミナス素材×ケミホタルでバスの警戒心を煽りに煽る…というわけだ。
※使用前・使用後
もっとも、
ルーツは夜間のタチウオ用ルアーのようであり、
(それなら合点がいく)
その後ターゲットとなったのは、シーバスマンだろう。
ウエイト/13.8g
ボディ長/110mm(他に90mm、130mm、150mm、を確認)
しかし、そのアクションには目を見張るものがある。
リップは凹状に反ったラウンドタイプ。
(ネットで調べてみると、カクカクした—八角形に近い—リップ形状のものが散見される。途中手直しされたのか、単純に2タイプ存在しているのか…)
ただ巻きだとこんな感じ(↓)で泳ぎ、、
※イメージですから。。ここまできれいにスライドしないかもしれませんが、、悪しからず(でも、ホント、こんな感じ)。泳ぎの安定感は際立ってます。
ロッドアクションに対する反応もいい。
チャッチャッとやれば上下左右に首を振り、
ググッとやれば、鋭く身をくねらせた後、真横を向いてピタッ。
キレッキレだ。
※日中・夜間
激しいアクションはヨーヅリの得意とするところ。
大前提として〈安定した泳ぎ〉は欠かせないわけで、、
さすがの秀作である。
とにもかくにも、ルミナスボディにナチュラルプリント…
めちゃくちゃ格好いいよなぁ。。
そして、ごりごりの優良ソルトルアーにオイカワカラー…
そう、、
しばしの休息を求めて海へと向かったエリート商社マンみたいなルアーである。
釣れ釣れ度■■□□□
ロスト度■■■□□
レア度■■■□□
「鈴木海都」度■■■■■