例えば利根川水系で釣りをしていると、かなりはっきりと魚が棲み分けをしていることに驚かされる。
ギルばかりの水路。
マブナばかりの水路。
ナマズしかいないドブに、オオタナゴしかいないホソ。
オカメタナゴばかり釣れるポイントや、
なぜかエビが全くいない場所、
クチボソを一匹も釣ったことがない水路などもあって、、
まっ、とにかくおもしろい。
ただ、、
だいたいどこの水路にもタモロコはいる。
(あと、ドジョウも意外といるな)
そんなわけで、20年ほど前、
見た目がタモロコに似ているルアーを探して、、
やや妥協して買ったのがこれだ。
ケンクラフト『リニージベイト 80-SP』
まぁ、模しているのはワカサギだろう。
バランスよく仕上げられたミノーである。
フローティングとサスペンドの2モデル展開なのだが…
さすがはケン。
この2つは異なる内部構造をもつのだ。
サスペンドモデルは、
全体的におっとりというか、
もたつくようなアクション。
ナチュラルといえばナチュラルなのだが、
そこは、釣り人も魚も、好みが分かれるところだ。
(ぼくは好きなほう)
いずれにせよ、デッドスローでもちゃんと泳ぐし、ミノーに求められるであろう全てのアクションを“それなりに”こなす。
もっとも、サスペンドモデルでありながらサスペンド精度は高くないので、
(けっこうしっかり浮いてくる)
「ピタッと止めて食わす」なんてことはできないし、
ジャークベイトとしてもその動きには疑問が残る。
つまるところ『リニージベイト 80-SP』は、
だら〜っとさせるか、
反対にちゃっちゃか動かし続けるか、、
そんな演出が向いているのだろう。
事実、釣れたときは「ゆらゆら〜 ちょこんちょこん」の繰り返しだった。
外観についても、可もなく不可もなしといったところか。
(やっぱりお腹まわりがタモロコっぽい)
とことんリアルを追求した結果、それほどリアルじゃなくなっちゃうのは、ケンのお約束。
それはそうと、、
実際のところ(ルアー釣りとは関係ないけれど)、
バスはタモロコが好きじゃない
ような気がする。。
ザリガニよりずっと食べやすそうなんだけどなぁ。笑
釣れ釣れ度■■□□□
ロスト度■■□□□
レア度■■■□□
「やっぱりエビですね…エビでなくちゃあいけません」度■■■□□